- HOME
- Picture Power
- 【写真特集】ニューオーリンズ、その生と死と音楽
【写真特集】ニューオーリンズ、その生と死と音楽
DEATH MAGICK ABUNDANCE
Photographs by AKASHA RABUT
キャラメルカーブスのメンバーは「多くの女性にとって、まだバイクは恋人の後ろに乗るもの」と語る
<ハリケーンの壊滅的被害から復活を遂げた原動力は、この町の独自の死生観と個性的な文化を生んできた住民の力強さ>
ジャズ発祥の地で知られる米南部のニューオーリンズ。強烈な個性を持つこの町では「文化は上から降りてくるのではなく、道端から湧き上がる」と言われる。
写真家のアカシャ・ラブットは、10年にわたり町と住民を撮り続け、写真集『デス・マジック・アバンダンス』にまとめた。追い掛けたのは、個性的な町の文化を道端から生み出してきた個性的な人々。黒人女性だけのバイククラブ「キャラメルカーブス」のメンバーは、ピンクの煙を吐く大型バイクにまたがり、現代のカウボーイチーム「サザンライダーズ」は町なかで馬を乗り回す。
そして毎週日曜に行われる、ブラスバンドを中心としたパレード「セカンドライン」。町を音楽とダンスで埋め尽くす催しで、ジャズ葬と呼ばれる葬儀パレードが発祥だ。
ニューオーリンズは2005年のハリケーン「カトリーナ」で壊滅的な被害を受けたが、1年ほどで復活を遂げた。その原動力は、生だけでなく死をも祝福する独自の死生観と、個性的な文化を生んできた住民の力強さだった。



この筆者のコラム
【写真特集】写真展『プリピクテ』 「嵐」が生む不安と混乱を、再生の力と共に描いて 2025.12.12
【写真特集】森の新首都は「白いゾウ」? インドネシア・ヌサンタラの不穏な静けさ 2025.12.04
【写真特集】ライオンもサイもいない スター不在の地味にすごい国立公園を救え 2025.11.18
【写真特集】カシミールの天空を走る新鉄道 めくるめく絶景の鉄旅とインドの軍事戦略 2025.11.11
【写真特集】世界最高峰の野生生物写真コンテスト 変わる環境を生き抜く野生の底力 2025.11.04
【写真特集】震災を超えて「時の層」で紡ぐ 故郷・女川の物語 2025.10.02
【写真特集】東南アジアの過酷な漁業 その実態を見よ 2025.09.17





