本田圭佑・南京事件騒動で置き去りにされた「一次資料」のモヤモヤ加減
今回のAIイラスト:資料の山を持ち前のドリブル力で高速突破! AI GENERATED ART BY NEWSWEEK JAPAN VIA DALL-E3
<歴史認識の「間違い」を素早く認め称賛された本田氏。「一次資料を詳しく調べた」という鉄壁の防御コメントに潜む危うさとは?プチ鹿島さんが考察します>
元サッカー日本代表・本田圭佑氏が8月9日、X(旧ツイッター)に以下の投稿をした。
「石原慎太郎さんのことが好きなこともあり、歴史のことは知ってたつもりだったものの、希望的コメントをしました。ただ一次資料などを詳しく調べたら、事実はほぼ歴史通りであると思いました。この点、僕の間違いでした(以下略)」
「間違い」とは戦時中の南京事件について石原慎太郎氏が「日本軍による40万人もの虐殺はなかった」と語る映像を「僕もそう信じてる」と引用したことを指す。
この件については、RKB毎日放送の「中国側のオーバーな『30万人犠牲者説』を否定するには、まず日本が事実を認めないと始まらない」と提言する記事が印象深かった。
さて、投稿から1日で速やかに訂正し「資料」を列挙した本田氏を褒める声がSNSで多くあったが、私にはモヤモヤする部分もあった。「一次資料」というキーワードだ。
いつ頃からかSNSでは論争になると「エビデンスは」「ソースは」「一次資料に当たったのか」というような言葉を見かけるようになった。まるで論争のテクニックのように。
そうした風潮の下「一次資料などを~」と先に言うことで本田氏は鉄壁な防御をしているように思えた。この言葉で「へー、本田すげぇな」と思う人もいるだろう。SNSに手慣れた人の強みを感じた。
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