中居正広事件は「ポジティブ」な空気が生んだ...誰もが無縁ではない「肯定の魔法」のダークサイド

今回のAIイラスト:地獄を土台に「善意」が発信されていたのか AI GENERATED ART BY NEWSWEEK JAPAN VIA DALL-E
<中居氏を気持ちよくさせた「仕事ができる」フジ部長の手法はハラスメントに寛容な企業文化と直結していたと、2人のメール文面を分析した時事ウォッチャー・プチ鹿島氏は指摘する>
元タレントの中居正広氏の性暴力を認定したフジテレビ第三者委員会による調査報告書を読んだ。「ハラスメントに寛容な企業」という企業風土は衝撃だった。それに関しては、中居正広氏と当時のフジの編成部長のメールのやりとりにおける表現も気になった(編成部長は中居氏が出演していた番組を担当していた)。
例えば次だ。昨年8月、性暴力を受けた女性が退職したことを知った中居氏は編成部長に対してショートメールを送った。「ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」。返信はこうだった。「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」
ひどい会話であり相手の人生を何だと思っているのだろうと驚く。一方で編成部長の「ひと段落」に注目した。相手の言葉を繰り返す手法は安心させる狙いも感じるからだ。かなりのやり手感がある。読み方も本来なら「一(いち)段落」だろうが「ひと段落」で返している。あえて中居氏に迎合したのか?
言葉の読み方に固執しているのではない。編成部長が普段は「いち段落」派で、あえて中居氏と同じく「ひと段落」と繰り返していたら「気遣い」を感じるではないか。
そうでないとしても、相手の言葉を強調して同意する手法には何度読んでも感心してしまう。編成部長は「相手を気持ちよくさせる人=仕事ができる人」とこれまで評価されてきたのかもしれない。
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