イランの主要石油積み出し拠点、カーグ島周辺で大規模な石油流出が起きている可能性があることが衛星画像で今週確認された。

欧州の地球観測プログラム「コペルニクス」の衛星が5月6─8日に撮影した画像では、島の西側の海域に灰色と白色の帯状が8キロメートルにわたって広がっている。

紛争・環境観測団体(CEOBS)の研究員レオン・モアランド氏は「流出した物質は外見上、原油と一致するように見える」と述べ、流出範囲を約45平方キロと推定した。

気候・商品市場を専門とするコンサルティング会社データ・デスクの共同創業者ルイス・ゴダード氏も、画像が原油流出を示している可能性が高いとの見方に同意した。2月末の米・イスラエルのイラン攻撃以降、最大規模の流出となる可能性があると指摘した。

米軍とジュネーブの国連イラン代表部は、画像に関するコメント要請に応じていない。

モアランド氏は、流出の原因と発生地点は現時点で分からないと述べ、8日の画像では、新たな活発な流出の兆候は見られなかったとした。

カーグ島は、米軍が攻撃開始後、早い段階で軍事目標を破壊したと発表した場所で、イランの原油輸出の90%を担う拠点。米海軍はイランのタンカーの出入りを阻止するため、イランの港湾を封鎖している。ベセント米財務長官は4月下旬、近いうちにカーグ島の原油貯蔵施設が満杯になり、イランの油田は生産停止に追い込まれるとの見方を示していた。

[ロイター]
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