コラム
映画の境界線 大場正明
映画の境界線 大場正明

30年間贋作を制作し、資産家や神父を装って美術館に寄贈し続けた男

 『美術館を手玉にとった男』は、とんでもなくユニークな贋作者を題材にしたドキュメンタリーだ。事の発端は、2008年にオクラホマシティ美術館の

2015.10.30
映画の境界線 大場正明

ロシアの苛烈な現実を描き、さらに神話の域へと掘り下げる映画

 ロシア映画界の異才アンドレイ・ズビャギンツェフにとって4作目の長編になる『裁かれるは善人のみ』では、辺境にある海辺の町を舞台に、ロシアの現

2015.10.16
映画の境界線 大場正明

数々の映画祭で絶賛された、南米ドキュメンタリーの巨匠の2本の新作

 南米チリでは、1973年9月11日の軍事クーデターから1990年3月11日まで続いたアウグスト・ピノチェト将軍の独裁体制下、軍・警察による

2015.10.02
映画の境界線 大場正明

「過去の克服」に苦闘するドイツを描く実話

 ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』は世界的なベストセラーになり、映画化もされているので、物語をご存知の方も少なくないだろう。1958年、

2015.09.18
映画の境界線 大場正明

二人のおばあちゃんが、経済の専門家を訪ね歩いて知識を吸収し、アメリカ経済に切り込んだ

 ユニークなアプローチでアメリカ経済に切り込むドキュメンタリー『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』の主人公は、シアトルの片田

2015.09.04
映画の境界線 大場正明

井戸が干上がり、草原は枯れる中国西部。砂漠化とともに失われる価値観

 中国の新鋭リー・ルイジュンの長編第4作『僕たちの家(うち)に帰ろう』では、古代シルクロードの一部として繁栄した中国北西部"河西回廊"を舞台

2015.08.21
映画の境界線 大場正明

手段を選ばず悲惨な映像を売って稼ぐ、報道の怪物を生んだ社会

 社会学者マイク・デイヴィスが大都市ロサンゼルスを縦横無尽に掘り下げた『要塞都市LA』では、郊外とインナーシティの現実に対する認識のズレが以

2015.08.07
映画の境界線 大場正明

2本のドキュメンタリー映画で写真の可能性を考える

 ブラジル出身の写真家セバスチャン・サルガドは、40年にわたって戦争、難民、虐殺など、世界の過酷な現実と向き合い、壮大なスケールで浮き彫りに

2015.07.29
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特集:豪ワーホリ残酷物語
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2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

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