コラム
映画の境界線 大場正明
映画の境界線 大場正明

麻薬と貧困、マニラの無法地帯を生きる女の物語『ローサは密告された』

<麻薬と貧困と腐敗しきった警察。ドゥテルテ大統領登場前夜のマニラのスラム街の混沌を描く> 昨年の6月に就任したフィリピンのドゥテルテ大統領は

2017.07.28
映画の境界線 大場正明

インドの理不尽な裁判を舞台に社会の分断を描く『裁き』

<自殺を扇動する歌を歌ったという不条理な容疑で逮捕された民謡歌手と、裁判官、検事、弁護士の私生活から、インド社会の分断が浮かび上がる> イン

2017.07.07
映画の境界線 大場正明

女性脱北ブローカーの数奇な運命を追ったドキュメンタリー『マダム・ベー』

<一年間だけの出稼ぎのはずが、中国の貧しい農村に売り飛ばされた北朝鮮女性の数奇な運命を追ったドキュメンタリー> 優れたドキュメンタリーはしば

2017.06.09
映画の境界線 大場正明

イランを生きる男女の深層心理を炙り出すアカデミー受賞作『セールスマン』

<ベルリン国際映画祭で史上初の主要3部門での受賞を果たした『別離』など輝かしい経歴を持つ名匠、アスガー・ファルハディ監督の新作は、現代のイラ

2017.06.05
映画の境界線 大場正明

『ブレードランナー』続編抜擢、注目監督のSF映画:『メッセージ』

<『ブレードランナー』の続編の監督に抜擢されて注目されるカナダ・ケベック州出身のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、ケベックの「多文化主義」という背

2017.05.18
映画の境界線 大場正明

変化するチベットと向き合う個人を鮮やかに描く:『草原の河』

<チベット高原で半農半牧の生活を営む3世代の家族の複雑な関係が描き出される、日本で初めてのチベット人監督による劇場公開作品> ソンタルジャ監

2017.04.28
映画の境界線 大場正明

タクシー運転手に扮して、イラン社会の核心に迫った:『人生タクシー』

<イランの名匠ジャファル・パナヒ監督が、政府から映画製作の禁止令を受けながらも、タクシー運転手に扮し、情報統制下にあるイラン社会の核心を描き

2017.04.14
映画の境界線 大場正明

ホモフォビア(同性愛嫌悪)とアメリカ:映画『ムーンライト』

<本年度アカデミー賞作品賞、他2部門受賞。黒人少年の愛と成長の軌跡が描き、ホモフォビア(同性愛嫌悪)を通してアメリカの問題を鮮やかに浮き彫り

2017.03.30
映画の境界線 大場正明

英国の緊縮財政のリアルを描く『わたしは、ダニエル・ブレイク』

ケン・ローチ監督が引退宣言を撤回して作り上げ、カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた『わたしは、ダニエル・ブレイク』には、イギリス政府の緊縮

2017.03.18
映画の境界線 大場正明

人間が登場しない廃墟の映像が語るもの:映画『人類遺産』

<世界70ヶ所以上で撮影された廃墟の映像で構成されている映画。圧倒的な映像美が、さまざまなイメージを喚起する> 『いのちの食べかた』(05)

2017.03.03
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 3
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 4
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 8
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 9
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 10
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 3
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中