コラム

実は日本との縁が深い学問「未来学」、いま盛り上がっている理由とその歴史

2021年07月08日(木)11時57分

世界未来学連盟をはじめ、未来学を学究する国際団体からも、日本の取り組みに対する注目度は高い。パンデミックに見舞われる前と後とで様変わりした世界において、2025年に控えた大阪・関西万博の開催方針、未来的な展示の打ち出し方が1つの焦点となっている。

つまるところの未来学

それでは結局、未来学とは一体どのような学問か。それは論者によって
「未来学では未来に個人の人生・運命を委ねるのではなく、個人が未来をつくっていく」
「未来学は歴史学の延長線上にある」
「未来学とSFは相補的関係にある」
など、さまざまな言われ方をする。

それらは、どれが正解でどれが誤解というものではなく、未来学のどの側面に光を当てているかという違いである。中でも、最も重要なメッセージは「決められた未来はない。未来は変えられる」という大前提だ。

要すれば、未来学は冒頭触れた通り、「『あるべき』未来の姿を見据え、備え、行動するための学問」となるが、その理論やポイントをまさに本連載で解きほぐしていく。

次回以降、まずは未来学の嚆矢となったSFの巨匠らの構想、夢想を絡めた歴史からひも解いていきたい。

プロフィール

南 龍太

共同通信社経済部記者などを経て渡米。未来を学問する"未来学"(Futurology/Futures Studies)の普及に取り組み、2019年から国際NGO世界未来学連盟(WFSF・本部パリ)アソシエイト。2020年にWFSF日本支部創設、現・日本未来学会理事。主著に『未来学』(白水社)、『生成AIの常識』(ソシム)『AI・5G・IC業界大研究』(いずれも産学社)など、訳書に『Futures Thinking Playbook』(Amazon Services International, Inc.)。東京外国語大学卒。

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