コラム

1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」

2025年10月18日(土)17時37分
英アンドルー王子が称号を返上

英アンドルー王子(9月16日) Toby Melville-Reuters

<「私への継続的な非難が王室と公務の妨げになっている」として、英アンドルー王子が称号の返上を表明。一方、「被害者」女性の回顧録が近く出版される予定>

[ロンドン発]少女買春で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタインとの親密な関係やセックススキャンダルで5年前に公務から身を引いたアンドルー英王子(65)=王位継承順位8位=が10月17日夕、王族の称号や授与されたガーター勲章などの栄誉を使わないと声明で発表した。

「国王、家族と協議した結果、私への継続的な非難は国王と王室の公務の妨げになっていると結論付けた。5年前に公務から身を引くことを決めたが、今さらに一歩踏み出す必要があると感じている。称号や栄誉はもう使わない。以前にも申し上げた通り私への非難は強く否定する」

アンドルー王子との性交を強いられたと主張している故バージニア・ジュフリーさん(今年4月に自死)の体験記『ノーバディーズ・ガール──私は誰のものでもない』の出版に先駆け、その抜粋が英紙ガーディアン(10月15日付)に掲載された。

16歳の時、エプスタインの共犯者から誘われる

16歳だったジュフリーさんはドナルド・トランプ米大統領がフロリダ州パームビーチに所有する会員制リゾート「マールアラーゴ」でエプスタインの共犯者ギレーヌ・マックスウェル服役囚にマッサージ師にならないかと誘われる。マッサージ師というより、実は性の奉仕だった。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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