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「どこなら女性は安全なのか」 インドで強姦被害の13歳少女を、今度は警官が強姦

13-Year-Old Girl Allegedly Raped by Cop While Trying to Report Rape

2022年5月7日(土)19時46分
サラ・サントラ

レイプ事件に抗議する女性たち(ニューデリー、2020年10月) Danish Siddiqui-REUTERS

<インド国内でも性犯罪など女性が標的となる犯罪が多いとされるウッタルプラデシュ州で、被害者を助けるはずの警官が事件を起こした>

インドのウッタルプラデシュ州の都市ラリトプルで、集団レイプ被害を訴え出た13歳の少女が、訪れた警察署内で警察官にレイプされるという事件が起きた。地元メディアによれば、容疑者の警官は逮捕されたという。

父親によれば、少女は4月22日に「4人の男に誘拐され」、隣のマディヤプラデシュ州にある都市ボパールに連れ去られ、そこで4日間にわたってレイプされた。その後、男たちは彼女をラリトプルの警察署の前に置き去りにし、その場から逃げ出したとされる。

少女は叔母に引き渡されたものの、翌日に被害を報告するため警察署に戻ると、叔母から引き離されて警察署内の部屋に連れていかれ、そこで容疑者の警官にレイプされたと報じられている。

BBCの報道によると少女は後に、困窮する子供たちのための電話ホットラインを運営するNGO団体「CHILDLINE India Foundation」の助けを借り、この警察署の署長に被害を訴えたという。少女の訴えを聞いた署長により、警官は逮捕されることとなった。

女性にとって最も危険な州の1つ

Statistaの2020年のデータによれば、ウッタルプラデシュ州はインド国内で2番目にレイプ事件が多く、その数は2769件に上る。またBBCによれば、9257人の女性が誘拐され、結婚の際の持参金が少ないという理由で2302人の女性が殺害されたという。こうした数字から、インディア・トゥデイ誌は同州を「女性にとって最も危険な州」の1つとした。

今回の事件について著名な政治活動家プリヤンカ・ヴァドラは、女性の安全に必要な法律と秩序の改革が「抑圧されている」と批判。「警察署が女性にとって安全でないなら、どこに訴え出ればよいのか? 州政府は警察署における女性の増員を真剣に検討すべきだ」と、ツイッターに投稿した。

ウッタルプラデシュ州で女性が被害者となる事件が多発していることはデータからも示されているが、この数字に表れていない被害者も多くいると見られ、これを問題視する声も年々高まっている。

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