軍事費5%で「経済の犠牲」は不可避...欧州が「無様な対応」を見せた理由と、中国の動向
軍事費の割合が低い中国が方針転換すれば......
今回の欧州のぶざまな対応によって、今後の国際社会においては、経済に犠牲が生じても軍事費を増大する流れが定着する可能性が高まったともいえる。そうなると、気になるのは中国の動向である。
中国は先にも述べたように、世界各国の中では突出して軍事費の割合が低い国として知られる。各国が軍拡競争に走るなか、中国が経済を犠牲にしてでも世界と同水準の軍事費を投入すると決断した場合、同国の軍事力は世界でも突出したレベルとなる。日本を含む各国はこの現実から目を背けることはできない。

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