米国債デフォルトに怯えるトランプ......日本は交渉カードに使えばいい
日本は米国債を約1兆1000億ドル保有する。将来のドル売り介入に必要な分は除いて、残りを永久国債に換えても困らないだろう。これをカードに、関税やその他の問題と「取引」すればいいのだ。
米国債もさることながら、GDPの2年分も堆積し、金利上昇で利払いがじりじりと増加している日本国債こそ危機寸前だ。外国の格付け会社が日本国債の格付けを下げると、日本の銀行がドルを入手するときプレミアムを付けられ、円切り下げと同じことになる。それは、ハイパーインフレの口火を切りかねない。日本こそ、永久国債、それも中世ベネチアのように年金にもなるものを売り出してはどうか。
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