米国債デフォルトに怯えるトランプ......日本は交渉カードに使えばいい
これからどうなる? 1956年のスエズ危機での英ポンド暴落がその国際基軸通貨の地位からの転落を決定づけたように、ドル覇権はいよいよ終わるのか? いや、それはあるまい。56年はドルが既に幅を利かしていたが、今はドルに交代し得る強い通貨は存在しない。中国は人民元を外国人の勝手に使わせたくない。
日本は保有米国債を取引カードに
一方、覇権交代なしのドルの急落だけなら起こり得る。「アメリカの金利が上がればドル高」が定石だが、米国債が崩落するかもしれない時にドル需要は発生しないから、ドルは落ちる。落ちても、諸外国は一番便利で信頼できるドルを使い続けるだろうから、ドル覇権は消えない。
2008年のリーマン危機のようなことになるのか? リーマン危機は、民間のジャンク債が不良化して金融の目詰まりが起き、不況を起こしたのが主な構図で、米国債のデフォルト危機ではなかった。今回は、米国債の不良債権化が問題なので、放置すればまずハイパーインフレが起きる。リーマン危機のような金融不況は、その後に起きることになるだろう。
逃げ道はあるか? 4月の関税引き上げで増えた財政収入は1カ月で80億ドル程度。これでは利払いの1兆ドルにとても及ばない。結局のところ、考えられるのは、ちらちら報道されているとおり、現国債の一部を「永久国債」(つまり利払いはするが、償還期限のない国債)で借り換えて、返済額を減らすことだ。19世紀のイギリスはまさに、GDPの3分の1にも相当する永久国債(コンソル公債)を発行していた。
米国債デフォルトに怯えるトランプ......日本は交渉カードに使えばいい 2025.05.13
安倍元首相ならトランプに助け舟を出す...正反対な石破首相はどうすべきか 2025.05.02
ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年の恨み」の正体 2025.05.01
日本史上初めての中国人の大量移住が始まる 2025.04.26
グリーンランドを地上げするトランプ、その真意は? 2025.04.08
領土は売買できるもの――「トランプ新世」の価値観に対応せよ 2025.03.28
アメリカの対中優位は揺るがないのか......「旧友」ジョセフ・ナイ教授との議論 2025.03.15
-
法人営業/担当顧客は小売店/急成長中!外資系プロ用電動工具メーカー
ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社
- 東京都
- 年収500万円~600万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
外資インフラベンダー PM/システムエンジニア/詳細設計/サービス関連の会社/Windows
株式会社スタッフサービス
- 東京都
- 月給23万5,000円~55万円
- 正社員
-
「人事」 給与計算・社会保険業務経験3年以上の方限定/クライアントは外資系メイン/英語活かしてスキルアップ
株式会社クロスヴィジョンインターナショナル
- 東京都
- 年収450万円~600万円
- 正社員