コラム

日本史上初めての中国人の大量移住が始まる

2025年04月26日(土)14時30分

中国人の大量の定住は日本史上初めてのことだが、これは日本にとって機会とリスクの双方をもたらす。企業でのIT化、AIの開発で後れを取っている日本にとっては、技能や起業意欲を持つ中国人の定住はプラスになる。労働者不足、あるいは国際化への対応力不足に悩む日本の企業にとっても、プラスになる。集団で動く日本人と個で動く中国人は、マインドが正反対なのだが、人種的には親和性もある。

日本、韓国、台湾、ベトナム、シンガポール、華僑といった「東アジア」の人間たちが余計な対立をやめて団結すれば、それは世界でのメジャーな勢力になる。そのために、日本で定住する中国人にはゴミ出しなど、他者のルールをまず尊重してもらいたいが。


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プロフィール

河東哲夫

(かわとう・あきお)外交アナリスト。
外交官としてロシア公使、ウズベキスタン大使などを歴任。メールマガジン『文明の万華鏡』を主宰。著書に『米・中・ロシア 虚像に怯えるな』(草思社)など。最新刊は『日本がウクライナになる日』(CCCメディアハウス)  <筆者の過去記事一覧はこちら

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