グリーンランドを地上げするトランプ、その真意は?

グリーンランドは米大陸とロシアの中間に位置する ILLUSTRATION BY PETER HERMES FURIAN/SHUTTERSTOCK
<トランプがグリーンランド購入に本気を見せる裏には、グリーンランドの地政学的な要素がある>
グリーンランドは世界最大の「島」。島といってもその面積は217万平方キロで、オーストラリアの面積の3分の1弱に相当する。約6万人が住んで自治政府を持つが、外交は1953年までの宗主国であるデンマークが代行している。
この島は北極点に近いから、冬は暗く長く、大地は最深部で厚さ3キロに及ぶ氷雪で覆われ、時には世界最速といわれる強風(北西部の米軍基地で72年に時速333キロを観測した)に見舞われる。68年1月には米軍爆撃機が墜落したが、搭載していた核爆弾の一部は行方不明になったままだ。
この島をめぐって今、政治の暴風が吹いている。トランプ米大統領は第1期政権の時から「グリーンランドを買い上げたい」と言っていたが、3月にはバンス副大統領まで送り込んで、本気の度を強めている。
他国の土地を購入するのは私的な取引。しかし他の国の領土を政府が丸ごと買収するのは非常識。トランプは不動産業気分が抜けていないのかと思ったが、歴史上、領土の売買、やりとりは珍しくない。
アメリカも、独立時の東部13州から今の50州に広がるまでは、ルイジアナやフロリダのような他国からの購入や、カリフォルニアなどのようにメキシコとの戦争を経ての取得、ハワイのように力による併合を繰り返して巨大化してきた。デンマークが植民地化したグリーンランドにも目を付け、1860年代には購入を持ちかけている。
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