ロシア大統領府は25日、旧ソ連アルメニアがロシアに背を向ければ、ロシア産ガスに対して支払っている「非常に魅力的な」価格を失う可能性があると警告した。

アルメニアはロシアが主導する経済共同体の加盟国で、エネルギー供給をロシアに大きく依存しているが、近年は欧州連合(EU)との関係強化を模索しており、昨年にはEU加盟プロセスを開始するための法律を採択した。

大統領府のペスコフ報道官はアルメニアとの関係について記者団に問われ、「ロシア産ガスには非常に魅力的で、優遇の域を超えた価格が設定されている」と指摘。

「しかし、当然ながら、そのような条件は他の統合枠組みの参加国には適用されない。そこでは価格体系が全く異なり、市場原理に基づいている」と語った。

アルメニアのミルゾヤン外相は、アルメニアにはロシアとの政治的・経済的関係を断ち切る意図はないと述べた。

ロシアの通信社インターファクスによると、ミルゾヤン氏は25日、記者団に対し、「われわれは正常な関係を維持し、深化させることを望んでおり、そのために努力する」と語った。

ロシアの軍事基地が複数あるアルメニアとロシアの関係は、2023年9月にロシアの平和維持部隊が駐留する中、アゼルバイジャンがアルメニアとの係争地ナゴルノカラバフを武力で奪還して以降、一段と悪化している。

ロシアのプーチン大統領は4月、アルメニアのパシニャン首相との会談でガス価格の問題を取り上げ、アルメニアがロシアから1000立方メートル当たり177.50ドルで購入しているガスは欧州では600ドル超になると指摘した。

[ロイター]
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