F1は世界で最もテクニカルなスポーツだ。確かに、ホッケーのスティックは今では木材ではなく炭素繊維で作られているし、サッカーのボールは軽量化されコントロールしやすくなっている。スキーの板の形状と材質がコースを猛スピードで滑降するために特化していることも否めない。
それでもなお、オープンホイールのレーシングカーが驚異的スピードでサーキットを周回するために投入されてきた技術的リソースは、他の競技とは比べものにならない。
今年から1チーム増えて11になったF1の参戦チームはそれぞれ最大で年間2億1500万ドルの予算をかけてマシンの性能に磨きをかけている(1チーム2人のドライバーが得ている何千万㌦もの年収はこの予算には含まれない)。
各チームはシーズン中、ヨーロッパ、北米、南米、オーストラリア、アジアの5大陸にまたがる開催地を転戦する。まさに最もグローバルなスポーツの1つと言っていい。
予算の上限が設定されたのは2021年からだ。おかげで各チームとも費用対効果の最大化に知恵を絞るようになった上、アトラシアン・ウィリアムズF1チームのような比較的小規模のチームにも勝機が回ってきた。それ以前はメルセデス、レッドブル、フェラーリなどビッグネームが他チームより何億ドルも多くつぎ込んで勝率を上げていた。
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