F1に人間が不要になる?
となると気になるのは今後のF1の行方だ。勝敗に占める技術のウエートがどんどん増えれば、やがては人間不在の戦いになるのではないか。
ハードロック・スタジアムはフットボールの強豪、マイアミ・ドルフィンズの本拠地だが、1年に1度春の週末には世界最高峰の巡回モータースポーツ、つまりF1に乗っ取られる。スタジアムの周囲から敷地の外まで延びたサーキット、「マイアミ・インターナショナル・オートドローム」には、イギリスとタイにルーツを持つアルボンと、ウィリアムズのもう1人のドライバー、スペイン人のカルロス・サインツJr.の姿があった。
ウィリアムズや他のチームは5月の第1日曜の決勝に向けて、木曜にここを訪れた。3本の直線コースと19のコーナーがある全長5.412キロのこのサーキットに合わせてマシンを調整するためだ。
マイアミの強い日差しに焼かれた路面はタイヤに大きな負荷をかけ、グリップが失われやすい。コースに合わせたセッティングは極めて重要だ。チームは事前にシミュレーションを重ねた上でサーキットに乗り込む。公式練習の後、予選が行われ、最速タイムを記録したドライバーがポールポジション(最前列のスタート位置)を獲得する。その後にいよいよ決勝だ。
フロリダ州の酷暑はマシンだけでなくドライバーにも過大な負担を強いる。最高時速320キロの猛スピードで車を走らすドライバーは、コーナーでは6Gもの重力を受ける。体力の消耗は半端なく、大量の発汗で1回のレースで2〜4キロ近く体重が落ちるという。
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