イデオロギーで分断された韓国司法の真実
かつて司法の場を利用して改革を追求したのは、「民主化」の旗を掲げる進歩派の側であった。しかし現在、政権は進歩派の側にあり、挑戦する保守派の側が舌鋒を鋭くして、これまでの判決を批判する状況が出現しつつある。
事実、一連の判決において、一見これまでの文政権下の司法の動きに反すると見えるものの多くは、特定の保守派色の強い裁判官たちによって書かれている。つまり結局、今日われわれが日韓両国の過去に関わる問題についての判決の揺れ動きとして見ているのは、韓国の司法における進歩派と保守派の対立であり、ソウル中央地裁における混乱した状況は、それが下級裁判所の比較的若い裁判官の間にまで、どれほど色濃く浸透しているかを示している。
そしてこのような韓国のイデオロギー的対立は、文在寅の任期が末期に近づくにつれ、さらに激しくなる。日韓関係に関わる判決にも典型的に表れているように、イデオロギー的対立の深化は、政治や経済、社会に関わる断絶をさらに大きくする。そして最後に来年の大統領選挙直前という状況が作用する。
現段階においては、進歩・保守両派のどちらがこの選挙で勝利するのかを予測するのは困難な状況にある。だが、それぞれが異なる正義を掲げる彼らにとって、裁判もまた、自らの奉じるイデオロギーと世界観の正しさを示す貴重な場である。だからこそ彼らは大統領選を前にして、自らの旗きし 幟をますます鮮明なものとさせていく。
もちろん、このような韓国の混乱した状況は、日本をはじめとする各国を大きな困惑へと導く。同様の状況は北朝鮮をめぐる問題や、中国との関係、さらには在韓米軍問題についても見ることができるからだ。
韓国のイデオロギー的分断は、分断が進む世界の中での大きな現象の1つであり、その影響は単に日韓関係のみにとどまらない。
韓国大統領選の詳細分析:李在明は本当に「圧勝」だったのか? 2025.06.21
「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分裂・大迷走した根本的理由 2025.05.12
韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミックで不安定、現状変更が好き 2025.05.07
金沢の「尹奉吉記念館」問題を考える 2025.04.16
ユン韓国大統領がついに罷免、勝利したのは誰なのか? 2025.04.04
ユン大統領の釈放と、ますます揺らぐ韓国法秩序への信頼 2025.03.18
「竜頭蛇尾」な戒厳令と、罪を免れたいユン大統領のジレンマ 2025.02.19
-
港区・虎ノ門ヒルズ/外資系大手企業内での一般事務/資料のスキャニング、保管
日本アスペクトコア株式会社
- 東京都
- 月給22万700円~
- 正社員
-
テレワークあり 外資系サーバー 構成見積支援業務 神保町駅
株式会社スタッフサービス ITソリューション
- 東京都
- 月給23万5,000円~
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/港区/東京都
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社プロジェクトトリガー
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員