韓国大統領選の詳細分析:李在明は本当に「圧勝」だったのか?

「ジェンダー対立」に李在明はどう立ち向かうのか LEE YOUNG HOーPOOLーSIPA USAーREUTERS
<韓国大統領選で、韓国メディアは予想と異なり李在明の当選確実をなかなか打てなかった。票が予想以上に伸びなかったからだが、その得票を細かく読み解くと、「圧勝」とされた李在明新政権の脆弱さが浮かび上がる>
6月3日に韓国で大統領選挙が行われ、「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)が勝利した。事前の世論調査で彼は対抗馬であった「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)や改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)に10ポイント前後の差をつけてリードしていたから、勝利そのものは予測どおりだった。韓国メディアも、開票開始直後から出口調査の結果を利用して、李勝利の可能性が極めて強いと報じ、当選を前提として開票速報番組を構成した。
しかし、予想とは異なり各局は李の当選確実をなかなか打てなかった。理由はもちろん、票が予想以上に伸びなかったからである。出口調査では12.4ポイントの大差があった李と金の間の最終的な得票差は8.3ポイント差にとどまった。
衝撃的だったのは李在明の得票率が49.4%だったことである。まず、この数字は保守側の金文洙と李俊鍚の得票率の合計を0.07ポイント下回っていた。つまり、仮に保守陣営が候補者統一に成功し、うまく選挙戦を運んでいたら、李在明に勝利した可能性があった。
しかしよりインパクトがあったのは、李在明の得票率が約1年前の2024年4月に行われた国会議員選挙で、共に民主党が獲得した小選挙区の得票率50.4%を下回ったことである。つまり、李在明と共に民主党は、この間に尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領による戒厳令宣布と彼の弾劾罷免という保守陣営側の大きな失策があったにもかかわらず、自らの支持をむしろ落としたことになる。
韓国大統領選の詳細分析:李在明は本当に「圧勝」だったのか? 2025.06.21
「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分裂・大迷走した根本的理由 2025.05.12
韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミックで不安定、現状変更が好き 2025.05.07
金沢の「尹奉吉記念館」問題を考える 2025.04.16
ユン韓国大統領がついに罷免、勝利したのは誰なのか? 2025.04.04
ユン大統領の釈放と、ますます揺らぐ韓国法秩序への信頼 2025.03.18
「竜頭蛇尾」な戒厳令と、罪を免れたいユン大統領のジレンマ 2025.02.19
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
未経験OK外資系企業の「労務スタッフ」リモートOK/土日祝休み
VISTRA Japan株式会社
- 東京都
- 月給27万5,000円~45万8,000円
- 正社員
-
未経験OK外資系企業の「労務スタッフ」リモートOK/土日祝休み
VISTRA Japan株式会社
- 東京都
- 月給27万5,000円~45万8,000円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員