【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
■「CES」でAI・半導体需要の期待が高まる
例年1月上旬には、アメリカのラスベガスで世界最大のテック見本市「CES(Consumer Electronics Show)」が開催されます。ここでは、AIのほかにも、自動運転やロボティクスなど、半導体需要を押し上げる技術が一斉に発表されます。
ここで示される「未来のトレンド」が、投資家心理を強く刺激し、東京エレクトロンへの期待も高まります。
■「ビッグテック」の決算がセクター全体を動かす
1月下旬から2月にかけては、アップル、マイクロソフト、メタ、エヌビディアなどのビッグテック企業の決算が相次ぎます。特に、AI投資の動向は世界の半導体需要を左右するため、好決算が続けば、「AI設備投資は継続する」というシグナルとなり、東京エレクトロンにも追い風となります。
2026年1月の東京エレクトロンはどうなる?
1月効果、CES、ビッグテック決算という3つの理由が重なることで、1月は東京エレクトロンにとって好材料が豊富となり、株価が上昇しやすくなります。過去10年を見てみると、1月の騰落率は9勝1敗。五分五分の成績だった日経平均株価を大きく上回る圧倒的なパフォーマンスを示しています。

AI半導体ブームに欠かせない世界屈指のメーカーであり、業界の方向性を占う重要イベントが続く中、強固な業績と中期事業計画の強気姿勢も相まって、2026年1月の東京エレクトロンは例年以上に注目度が高まりそうです。
リスク要因として挙げられるのは、米中対立による影響や半導体市況の急変など。同社の中国比率は依然として高く、地政学的リスクとして注視する必要があります。
しかしながら、AI革命の進展により、先端半導体への設備投資は今後も拡大が続く見通しです。その中心にいる東京エレクトロンは、1月相場で真っ先にチェックしたい銘柄と言えます。
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[筆者]
岡田禎子(おかだ・さちこ)/個人投資家、ファイナンシャル・プランナー
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴らしさ、楽しさを一人でも多くの人に伝えられるよう活動中。個人投資家としては20年以上の経験があり、特に個別株投資については特別な思い入れがある。さまざまなメディアに執筆するほか、セミナー講師も務める。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)。
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