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なぜ自由を叫ぶ者が奴隷を飼った? アメリカの原罪と高貴な理想の衝突を描くドキュメンタリー

The Story of US

2025年12月27日(土)16時00分
カーロ・ベルサノ (本誌英語版エディター)
ケン・バーンズ

常にアメリカを問い続けるバーンズは、最新作で独立戦争に挑んだ SAM NORVAL

<ドキュメンタリーの名手、ケン・バーンズがテレビシリーズでアメリカの起源に踏み込んだ>

1990年秋のある週、今では想像しにくいが、ほとんどのアメリカ人が同じ番組を同じ時間に見ていた。ケン・バーンズ監督のドキュメンタリー『南北戦争(The Civil War)』の少なくとも1話を、約4000万人が視聴したのだ。

【動画】PBSドキュメンタリー『アメリカ革命』予告編

番組は公共放送PBSで5夜連続で放映され、平均視聴者数は1夜当たり約1400万人。これは最近、トランプ政権の「圧力」によって休止していた人気司会者ジミー・キンメルの番組が再開した回の2倍を超える。「アメリカの原罪」と呼ばれる160年以上も前の南北戦争を、壮大かつ緻密に語り直したその作品は、今もPBS史上最高の人気を誇る番組だ。


『南北戦争』の成功により、バーンズの名は一躍、アメリカ人の心に刻まれた。彼は全てのアメリカ人を自分たちの共有する歴史へと引き込むことのできる稀有な映画作家だ。ジャズや野球から禁酒法、ベトナム戦争、そして最新作『アメリカ革命(The American Revolution)』のテーマである独立戦争に至るまで、72歳になったバーンズは「アメリカ」を問い続けてきた。

南北戦争が「私たち(アメリカ)の幼年期のトラウマ的な出来事」だとしたら、独立戦争は「私たちの起源の物語」、すなわち「私たち自身の物語」だ──。バーンズは東部ニューハンプシャー州の田舎町にある自宅兼オフィスで、本誌のインタビューにそう語った。

本誌米国版編集長ジェニファー・H・カニングハムとの本誌インタビュー時の模様

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