【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、ロシアに金を払い北極海へのアクセスを得ていた

China Paying Russia for Arctic Access While Deepening Nordic Bonds

2026年2月10日(火)17時51分
ディディ・キルステン・タトロウ(本誌米国版・国際問題担当)
北極海に面したノルウェー・トロムソの街

北極海に面したノルウェー・トロムソの街(2025年1月14日) Jakub Porzycki/NurPhoto

<ロシアの科学調査船への同乗や北欧との連携──中国の北極圏での動きが取材で明らかに>

中国は、地政学的競争の焦点となっている北極海で勢力拡大を図るため、ロシアに数十万ドルを支払って科学調査遠征に同行していることがわかった。

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ロシア船に中国が乗船している事実は、週末にノルウェーで北極圏で開かれた研究会議に集まった中国人研究者や政府関係者が本誌に明かした。ノルウェーで開催された中国主催のこの会議に出席していた西側メディアは、本誌を含めてごく少数だった。

中国の国立海洋研究機関に所属するある研究者は、ウクライナ戦争で資金を必要としているロシアが、中国の調査チームの参加を認めたと本誌に語った。

「ロシアは長大な北極圏の海岸線に対する縄張り意識が強く、中国に研究拠点の建設を認めてこなかった。しかし、ウクライナ戦争の影響で資金が必要になっている」と、匿名を条件にしたこの研究者は述べた。

「われわれはロシア側と同行し、サンプルを持ち帰る」と研究者は語り、水や岩石、堆積物といった自然試料を指した。1回あたりの正確な費用については明らかにしなかったが、100万人民元(約12万ドル)未満だとした。

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