ロシア船から地理データを取得
さらに、「中国の北極での活動は、地域の平和、安定、持続可能な発展を促進することを目的としており、国際法に合致している。法に基づき北極で活動を行う各国の権利と自由は、十分に尊重されるべきだ」とした。
ロシア外務省は、本誌のコメント要請に応じなかった。
ただし専門家は、中国がロシア船で調査を行っていること自体に驚きはないと指摘する。
ノルウェーのトロムソにあるノルウェー北極大学の政治学教授、マーク・ランテーニュは、こうした協力関係についての非公式な情報は以前から出回っていたと語る。ただし両国とも詳細を明かしてこなかったという。
「中国がロシアの船に乗って北極調査をしていると聞いても驚かない。北極戦略を進める上で、中国はデータなど多くのものを必要としているからだ」とランテーニュは述べ、一例として地図を挙げた。「新たな北極戦略のため、できる限り多くの地理データを必要としている」
それでも、どの程度の情報が共有されているのか、また中国の科学者がシベリア北極沿岸の海域に立ち入ることが許されているのかなどの不明点は残る。
次のページ