北欧諸国は監視しつつ支持

ノルウェー政府は中国の活動を監視しており、「過去に軍民両用技術や研究機関との接触が不適切に利用された事例を見てきたため、研究・教育機関に対しては、より厳格な注意喚起を行っている」と述べた。

「中国は、技術発展や経済発展の面で主要な存在だ。締め出すことが我々の方針ではないが、以前よりもはるかに注意深く見ている」とストーレは語った。

また、気候変動によって氷が溶け、新たな航路が開かれる中で、「地球の反対側にある国々が北極に関心を持つ理由は理解できる」と付け加えた。

ノルウェー北極大学のラスムス・ギェッソー・ベアテルセン教授もシンポジウムで、CNARCを「強く支持してきた」と語った。

「世界最大級の経済と、世界最大級の技術システムの1つと関係を持たない理由は見当たらない」とベアテルセンは述べた。

「北欧諸国の影響力は小さいが、中国は巨大だ。北欧諸国にとっては、中国と多国間の枠組みで向き合う方が望ましい。中国にとっても、北欧諸国と個別に話すより、まとめて対話する方が効率的だ」と語った。

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