アメリカが軍事攻撃に踏み切れば、キューバはゲリラ戦で対抗する。いかなる作戦も両国に「甚大な損失」をもたらすだろう──4月3日、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は、首都ハバナで本誌の独占インタビューに応じ、そう語った。ディアスカネルが米メディアの取材を受けるのは、2023年以来のことだ。

両国関係が緊迫するなか、ドナルド・トランプ米大統領は3月16日、「解放するにせよ、占領するにせよ、私が望むことは何でもできる」とキューバを威嚇した。

この威嚇はキューバ経済が崩壊寸前に追い込まれ、1100万人の国民が深刻なエネルギー危機と日常的な停電に苦しむ最中に発せられた。今年1月以降、アメリカがキューバ向けの石油輸送を封鎖していることも危機に拍車をかけている。封鎖によって食料価格の上昇や医薬品不足が深刻化し、同国では異例の反政府デモも発生している。

トランプ政権は、キューバがアメリカの国家安全保障にとって「異常かつ重大な脅威」だと主張し、その根拠として同国の共産主義政策、ロシア・中国・イランとの関係、イスラム武装勢力のハマスやヒズボラとのつながりを挙げる(キューバ当局はアメリカが国際テロ組織に指定している団体との関係を否定)。

さらに、介入の可能性も公然と示唆している。3月27日、トランプはベネズエラとイランでの軍事作戦の成果を誇りながら、「次はキューバだ」と述べた。

これに対し、ディアスカネルは対話を優先するとしながらも、アメリカが攻撃に踏み切れば「全国民が参加して」徹底的に戦うと語った。「われわれは戦争を回避するよう努める。常に平和のために働く。だが軍事侵略を受ければ反撃し、戦い、自衛する」

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対話の模索をアピール 
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