コラム

【人生相談】「猫嫌いの義父母にキレそう」ウィンウィンな解決策は?

2020年01月19日(日)12時00分

PHOTO ILLUSTRATION BY SLATE. PHOTOS BY TOMWANG112/ISTOCK/GETTY IMAGES PLUS, SEREGRAFF/ISTOCK/GETTY IMAGES PLUS AND THOMAS KELLEY/ISTOCK/GETTY IMAGES PLUS.

<飼っている猫を理由に「泊まりたくない」と言います。どの部屋も掃除したのに──。ライターのニック・グリーンがお答えします>

Q:私はずっと生き物たちと一緒に育ちました。犬からカブトガニまで......みんな大好きです。私は子猫のブリーダーで、自分でも2匹飼っています。夫は猫アレルギーですが、あの子たちを受け入れ、愛してくれます。でも彼の親は、猫がいるからという理由で私たちの家に泊まりたくないと言います。スペースは十分にあって、今はほかの子猫は育てていないのに。ベジタリアンの私が肉の下ごしらえをしたりして料理も頑張ったし、どの部屋も必死に掃除したのに......。ひどく拒絶された気分です。キレてもいいでしょうか?

── ゆりかごの猫

A:鼻水と目のかゆみを我慢してくれる優しいパートナーですね。でも、彼の親にも同じことを期待してはいけません。アレルギーはつらいものです。場合によっては、原因物質を完全に遮断するしかない場合もあります。問題は猫の毛そのものではなく、それに付着しているタンパク質。それが原因物質です。

友達の家に猫を預けるという手もありますが、猫ちゃんたちにはストレスになりますよね。でも、方法はまだあります。適切な準備をすれば、何日か猫を家の特定の場所に隔離することができます。例えば地下室や十分な広さの部屋に、猫用トイレとおもちゃ、食料と水、それにキャットタワーなどを用意します。猫ちゃんたちは新しい仮住まいでリラックスでき、義理のご両親は家のほかの場所でくつろげるはずです。

義理のご両親がアレルギーではなく、単なる猫嫌いだった場合でも、隔離は有効な方法です。それでも泊まりたくないというなら、それは義理のご両親の問題です。お2人を猫好きにするのは、あなたの仕事ではありません。

義理のご両親が猫アレルギーかどうかはともかく、お2人は猫と一緒にいたくないのです。それはあなたの頑張りや、猫ちゃんたちの素晴らしさとは何の関係もありません。

── ニック・グリーン(ライター)

©2019 The Slate Group

<2019年12月31日/2020年1月7日号掲載>

▼あわせて読む
【人生相談】彼氏とキスすると愛犬がほえる
【人生相談】「母娘関係に正解はある?」1人が好きな娘にやきもきしてます

20200121issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年1月21日号(1月15日発売)は「米イラン危機:戦争は起きるのか」特集。ソレイマニ司令官殺害で極限まで高まった米・イランの緊張。武力衝突に拡大する可能性はあるのか? 次の展開を読む。

プロフィール

スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アップル、1─3月業績は予想上回る iPhoneに

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、円は日銀の見通し引き下げ受

ビジネス

アマゾン第1四半期、クラウド事業の売上高伸びが予想

ワールド

トランプ氏、ウォルツ大統領補佐官解任し国連大使に指
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story