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英、35年までに国防関連費をGDPの5%へ引き上げ=首相

2025年06月25日(水)08時02分

 6月24日、スターマー英首相(写真)は、国防費と安全保障支出を2035年までに国内総生産(GDP)の5%へ引き上げることを公約した。6月24日、ロッテルダムで撮影(2025年 ロイター/Kin Cheung)

[ハーグ(オランダ) 24日 ロイター] - スターマー英首相は24日、国防費と安全保障支出を2035年までに国内総生産(GDP)の5%へ引き上げることを公約した。2日間の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を控え、報道陣に対して「私たちが不安定な時代に生きているのはかなり明らかだ」と言及した。

欧州諸国が自国の安全保障により責任を持つようトランプ米大統領から要求されたのを受け、NATO加盟国は22日に国防費支出をGDPの5%にすることで合意した。

英首相府は国防費にGDPの3.5%、安全保障にGDPの1.5%をそれぞれ支出すると説明。27年までに国防費と安全保障支出をGDPの少なくとも4.1%にするとの見通しを示した。

英国は今年に入ってから、24年にGDPの2.3%だった国防費を27年に2.5%へ引き上げると発表した。5%へ引き上げる場合、追加予算として必要だと見込まれる年間300億ポンド(約410億ドル)の追加予算をどこから捻出するのかや、目標達成のために必要な他の公共サービスをどれほど抑え込むのかが問われることになる。

スターマー氏は、国防費増額に伴って政府の福祉支出を切り詰めなければならなくなるとの見方を否定した。

ロイター
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