豪5月CPIは+2.1%に鈍化、コア3年半ぶり低水準 7月利下げ濃厚に

6月25日、オーストラリア統計局が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.1%上昇した。写真はシドニーのオペラハウス。2024年5月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Jaimi Joy)
[シドニー 25日 ロイター] - オーストラリア統計局が25日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.1%上昇した。伸び率は4月の2.4%から鈍化し、市場予想の2.3%も下回り、早期の利下げ観測が高まった。
コアインフレ率指標のトリム平均値は2.4%上昇し、4月の2.8%から伸び率が縮小。2021年後半以来の低水準となり、豪中央銀行の目標バンド(2─3%)の中間点を下回った。変動の激しい品目と休暇旅行を除いた指標も2.8%から2.7%に鈍化した。
これを受けて、投資家が見込む7月の豪利下げ確率は81%から92%に上昇。年内あと3回の利下げが完全に織り込まれている。
3年債先物は2ティック上昇の96.74。豪ドルは0.2%高を維持して0.6504米ドル。
CPIは前月比では0.4%下落。ガソリン価格と住宅費が軟化した。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのAPAC担当エコノミスト、クリシュナ・ビマバラプ氏は「インフレは明らかに障害ではなくなっており、成長を守るため7月に利下げを行う必要があるとわれわれは確信している」と述べた。
中銀は国内のインフレ鈍化で、世界的な貿易リスク拡大に対処する余地が生じる中、2月以降2回利下げを実施し、政策金利は3.85%となっている。ただ、米関税や地政学的要因による経済への影響を巡る懸念から消費者の節約志向が続き、第1・四半期国内総生産(GDP)はわずかな伸びにとどまった。
ビマバラプ氏は、第2・四半期の消費と成長も弱いとの見方を示した。
5月のサービスインフレ率は前年比3.3%と、前月の4.1%から鈍化。家賃は4.5%上昇し、22年12月以来の低い伸びとなった。新築住宅価格は横ばい。休暇旅行や宿泊の価格は7%下落した。4月は休暇需要にけん引され、6%上昇していた。
<金利予想変更>
TDセキュリティーズのアナリストは25日、CPIの「大幅な下振れ」を受け、次回の利下げ時期の予想を従来の8月から7月に変更した。顧客向けリサーチノートで、「中銀がほとんどのインフレ指標に安心感を示す可能性が高いことから、8月と11月の利下げ予想を7月と8月に前倒しする」と述べ、金利の最終到達水準も3.35%から3.10%に引き下げるとした。
コモンウェルス銀行(CBA)とドイツ銀行も、予想する次回利下げ時期を8月から7月に変更した。
CBAのシニアエコノミスト、ベリンダ・アレン氏は「きょう発表された月次CPIを含む一連のデータは、中銀にとって、中立的な政策金利水準への迅速な回帰が管理可能かつ必要であるという安心感を与えるはずだ」と指摘。「現在の制約的な政策をあまり長く維持すると、インフレ率が目標の中間値を下回るリスクが高まる」と述べた。
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