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午後3時のドルは小動き146円後半、週後半の動意に備え

2025年09月01日(月)15時45分

 9月1日 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの146円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの146円後半で取引されている。きょうは米国の休場を控えて日中から手掛かりに乏しく、ドルは小動きとなった。5日の米雇用統計公表など注目イベントを週後半に控え、手控えムードも強かったという。

週明けのドルは147円前半と前週末終盤とほぼ変わらずで取引が始まり、午前に147円前半へ小幅上昇した後、146円後半へ反落してもみ合いとなった。

今週米国では雇用統計の前にも供給管理協会(ISM)景気指数の発表やウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の講演などが予定されており、「週後半の動意に備えて売買を手控える向きが多かった」(大手銀のトレーダー)という。

前回の雇用統計の下振れと連続利下げ観測、トランプ大統領の連邦準備理事会(FRB)人事介入などを手掛かりに、市場では一段の材料があれば、ドル安圧力が高まりやすいとの指摘が相次いでいる。

日本でも、日銀が9月か10月にも再利上げへ踏み切る可能性があるとの見方が増え始めている。しかし「日銀が0.25%の利上げを一度実施した程度では、状況に大きな変化は生じない」(ふくおかフィナンシャルグループのチーフストラテジスト、佐々木融氏)として、ドルが下落しても円高圧力は高まりづらく、ドル/円の下げは勢いを欠くのではないか、との見方もあった。

ユーロは172円前半で上値の重い展開となった。フランスのバイル首相が大幅な予算削減案を巡って8日に信任投票を実施すると発表したことが、引き続き警戒されている。

欧州債券市場では、フランスの政治不安を織り込む形で仏国債金利が上昇を続け、前 週末にはイタリア10年債利回りとの格差が2005年以来の水準まで縮小した。ユ ーロ高が抑制されドル売りが進みづらくなっていることにも、関心が寄せられている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 146.91/146.92 1.1714/1.1715 172.10/172.11

午前9時現在 147.10/147.14 1.1690/1.1691 171.98/172.03

NY午後5時 147.02/147.07 1.1684/1.1688 171.82/171.88

ロイター
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