最新記事

SNS

ツイッター出禁のトランプが自前のソーシャルメディアを立ち上げる

Trump Launching New Social Media Platform to 'Redefine the Game': Adviser

2021年3月22日(月)17時16分
ジェイソン・レモン
トランプ米前大統領

やっぱり黙っているのには耐えられなかった?トランプ前大統領 Octavio Jones-REUTERS

<何物にも「忖度なく」、どんなフェイクニュースもまかり通るSNSをトランプ支持者が熱烈歓迎?>

アメリカのドナルド・トランプ前大統領が自前のソーシャルメディアを「2〜3カ月以内に」立ち上げる意向であることが明らかになった。

昨年の大統領選でトランプ陣営の幹部を務めたジェーソン・ミラーが21日、FOXニュースとのインタビューで明らかにした。

1月6日にトランプ支持者が米連邦議会を襲撃した事件を受け、ツイッターはトランプのアカウントを永久凍結。また、フェイスブックやユーチューブといった他の大手ソーシャルメディアからもトランプは締め出されている。

「(前)大統領がしばらくの間、ソーシャルメディアから姿を消して面白いことになった。というのも以前のツイートより(最近の)プレスリリースや声明のほうがよっぽど報道されている」とミラーは述べた(大手ソーシャルメディアからの追放がトランプの言論の自由を脅かしているという支持者らの主張と矛盾した話だが)。

「たぶん2〜3カ月くらいのうちにわれわれは、トランプ(前)大統領のソーシャルメディアへの復帰を目にすることになるだろう。彼自身のプラットフォームでだ」とミラーは述べた。

「大ヒット間違いなし」と側近

ミラーはこのトランプ版ソーシャルメディアについて「大人気を博すだろう」と述べるとともに、業界に根本的な変化をもたらすと主張。「誰もがトランプ大統領の言動をつぶさに見ようと待ちかまえることだろう」と語った。

ミラーはまた、「(ソーシャルメディアを)立ち上げれば大規模なものになるだろう」と述べ、すでに複数の企業と「精力的な打ち合せを何度も行ってきた」と語った。

「新しいプラットフォームは大きく成長するだろうし、誰もが彼(トランプ)を待っている。彼は何千万もの人々を新しいプラットフォームに招き寄せるだろう」とミラーは述べた。

本誌がミラーにコメントを求めたところ、現時点ではこれ以上の詳細を明らかにすることはできないと回答があった。

これとは別に、トランプの熱烈な支持者であるマイク・リンデル(枕メーカーを経営する実業家だ)は、新しいソーシャルメディアを立ち上げると発表した。リンデルも他の一部の保守派の有名人と同様、大統領選で「不正」があったとか、トランプの勝利が「盗まれた」といった根拠のない陰謀論を主張し続けたことから大手ソーシャルメディアから締め出されている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:メダリストも導入、広がる糖尿病用血糖モニ

ビジネス

アングル:中国で安売り店が躍進、近づく「日本型デフ

ビジネス

NY外為市場=ユーロ/ドル、週間で2カ月ぶり大幅安

ワールド

仏大統領「深刻な局面」と警告、総選挙で極右勝利なら
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:姿なき侵略者 中国
特集:姿なき侵略者 中国
2024年6月18日号(6/11発売)

アメリカの「裏庭」カリブ海のリゾート地やニューヨークで影響力工作を拡大する中国の深謀遠慮

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「珍しい」とされる理由

  • 2

    森に潜んだロシア部隊を発見、HIMARS精密攻撃で大爆発...死者60人以上の攻撃「映像」ウクライナ公開

  • 3

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 4

    メーガン妃「ご愛用ブランド」がイギリス王室で愛さ…

  • 5

    米モデル、娘との水着ツーショット写真が「性的すぎ…

  • 6

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名…

  • 7

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    「ノーベル文学賞らしい要素」ゼロ...「短編小説の女…

  • 10

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 1

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 2

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 3

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 4

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 5

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名…

  • 6

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 7

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 8

    カカオに新たな可能性、血糖値の上昇を抑える「チョ…

  • 9

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 4

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 5

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 6

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 7

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 9

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中