最新記事
サメ被害

米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名が海水浴中に手足を失う重症【衝撃現場の動画付き】

Florida shark attacks

2024年6月13日(木)17時42分
アイラ・スリスコ
米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名が海水浴中に手足を失う重症【衝撃現場の動画付き】

※写真はイメージです Sergey Uryadnikov - shutterstock -

<米フロリダ州ウォルトン郡で海水浴客がサメに襲われる事故が相次ぎ、被害に遭った人々は手足を切断するなどの重傷を負った。2時間足らずの間に2カ所で3人がサメに襲われた>

6月7日、45歳の女性と10代の少女2人が数時間の間に別々の場所でサメに襲われた。3人とも怪我は快方に向かっているという。

怪我をした15歳の少女ルル・グリビンの母親であるアン・ブレア・グリビンは9日、入院患者やその家族の支援ネットワーク構築を手助けするウェブサイト「CaringBridge」に投稿を行い、娘の容態や娘が人工呼吸器を外して最初に発した言葉を共有した。

【動画】米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名が海水浴中に手足を失う重症

「(医師によれば)娘は左手をサメに噛みちぎられており、右足は膝と腰の中間あたりで切断しなければなりませんでした」とアンは投稿し、さらにこう続けた。

「娘は体内の血液の3分の2も失っていました。もちろん、自分の子どもがそんな目に遭うとは誰も思いませんが、不幸中の幸いで娘は生きています」

「娘の回復は順調で、8日には人工呼吸器のチューブが外れ、自力で呼吸ができました」と彼女はさらにつけ加えた。「これが最初の大きな一歩でした。そして落ち着いたところで娘が最初に私たちに言ったのは『わたし、やったわ』という言葉でした。そう彼女は、生き延びたのです」

アンは続けて、サメに襲われた時のことについて入院中のルルが語った内容を共有した。砂州で友人5人とウニを探していたところ、サメに「手を咬まれ、次に足を咬まれた」という。

近くにいた勇敢な人々が救助にあたる

その後ルルの友人(17)が足を咬まれたところで、近くにいた人々が助けに駆けつけてきた。米CBSの系列局WTVRによれば、この17歳の友人は「片方の足に軽傷を負った」ということだ。

「ルルによれば、男性が彼女のもう片方の腕をつかんで引っ張り、別の若い青年が岸まで連れていってくれたそうです」とアンは書き、さらにこう続けた。「岸にたどり着いたところに2人の医師と若い女性2人がいて、女性のうち一人は看護師でした」

「彼らがルルの傷口に止血帯を巻いてくれました。それが娘の命を救う上で、きわめて重要な役割を果たしたと思います」

「これから娘は幾つもの手術を受けることになり、私たち家族の生活はこれまでとは完全に違うものになるでしょう。それでも、ルルは強くて美しくて勇敢で、数えきれないほどたくさんの素晴らしいところがあります」

さらに10日に行った投稿の中でアンは、ルルが入院中に自分をサメから引き離しビーチまで運んでくれたという2人の男性に会い、彼らに「命を救ってくれてありがとう」と伝えたと明かした。

またルルは家族に、自分が怪我をしたから「ママとパパは障害者用の駐車場を使えるようになるね」と冗談を言ったという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、日韓などアジア歴訪 中国と「ディ

ビジネス

ムーディーズ、フランスの見通し「ネガティブ」に修正

ワールド

米国、コロンビア大統領に制裁 麻薬対策せずと非難

ワールド

再送-タイのシリキット王太后が93歳で死去、王室に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...装いの「ある点」めぐってネット騒然
  • 2
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 3
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月29日、ハーバード大教授「休暇はXデーの前に」
  • 4
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 5
    為替は先が読みにくい?「ドル以外」に目を向けると…
  • 6
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 7
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 8
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中