最新記事
ウクライナ戦争

接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

Ukraine's Bradley M2 Knocks Out Russian BTR in Head-On Duel: Video

2024年6月11日(火)19時35分
エリー・クック
M2ブラッドレー歩兵戦闘車

M2ブラッドレー歩兵戦闘車(2016年9月、リトアニア・パブラデ) Karolis Kavolelis-Shutterstock

<両軍の車両が砲火を交えつつ接近する緊迫の戦闘シーンが記録された>

ウクライナ東部の戦闘の中心地で、ウクライナ軍のブラッドレー歩兵戦闘車が、ロシア兵を乗せた装甲兵員輸送車(APC)を攻撃する場面とみられる新たな動画が公開された。

【動画】接近戦で「蜂の巣状態」にされる装甲車から、ロシア兵が「転げ落ちる」衝撃シーン

ウクライナの第47独立機械化旅団の声明によれば、ブラッドレーの乗員たちはウクライナ東部の都市ポクロウシクに近い前線沿いで、装甲兵員輸送車に乗って移動していたロシア兵たちと「至近距離で」衝突したという(ロシア側の装甲兵員輸送車は、OSINTアカウントによってBTR-82Aと特定された)。

米国防総省によれば、アメリカはこれまでに300両以上のブラッドレーをウクライナ軍に供与してきたという。米国が供与した「エイブラムス」戦車の唯一の配備先である第47旅団は、ウクライナのかつての要塞で、現在はロシアの支配下にあるアウディーイウカの西で戦闘を続けている。この地域でロシア軍は徐々に前進し、力を集中させている(ロシア軍は先月、ウクライナ北東部のハルキウ州においても新たな攻撃を仕掛けている)。

第47旅団は、「ロシア軍の装甲兵員輸送車を攻撃するブラッドレー」を映したとする動画を共有した。この映像では、両軍の車両が砲火を交えつつ接近する様子が見て取れる。少なくとも1人の兵士が装甲兵員輸送車から転げ落ちると、車両はそのまま煙をたなびかせながら道を外れていくのが確認できる。

「動画に映っているこの装甲兵員輸送車は集落に侵入していた」と同旅団は述べているが、正確な場所については説明していない。本誌はこの映像を独自に確認できておらず、電子メールでロシア国防省にコメントを求めている。

衝突の「中心地」

2年あまりにわたるウクライナ戦争において、ひときわ激しい戦闘の大半はウクライナ東部、とりわけドネツク州全域で起きている。同州は、ロシアが併合を主張しているが完全には掌握できていない地域だ。

ロシア軍は5月上旬にハルキウ州への越境攻撃を開始したが、この時もウクライナは東部での猛烈な攻撃について伝えていた。

第47旅団は数日前、ポクロウシク市の東での衝突が戦闘の「中心地」だと述べていた。ポクロウシクはウクライナにとって、この地域における防御の要となる都市だ。

ウクライナ軍は、現地時間10日午前10時30分に出した声明の中で、過去24時間でロシア軍は269人の死傷者を出したと発表。前線のこの地域で、装甲戦闘車両2両と砲撃システム2基を破壊したと付け加えた。同軍はさらに、ロシアの戦車、装甲車両、さらに2基の砲撃システムも損傷を受けたとしている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

衆院選きょう投開票、自民が終盤まで優勢 無党派層で

ワールド

イスラエル首相、トランプ氏と11日会談 イラン巡り

ビジネス

EXCLUSIVE-米FRB、年内1─2回の利下げ

ワールド

北朝鮮、2月下旬に党大会開催 5年に1度の重要会議
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 3
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本版独占試写会 60名様ご招待
  • 4
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南…
  • 5
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 6
    【台湾侵攻は実質不可能に】中国軍粛清で習近平体制…
  • 7
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 8
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 9
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中