最新記事
健康

「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

2024年4月24日(水)15時02分
北條 元治(医学博士)*PRESIDENT Onlineからの転載
「スナック菓子やカップ麺は体に悪い」という人は何もわかっていない…美容と健康のために本当に重要な事

beats3-istock

<年齢より若い人は、どんな食生活をしているのか。医学博士の北條元治さんは「スナック菓子やカップ麺が最悪といわれるが、私はそうは思わない。重要なのは食材よりも食べ方だ」という>

※本稿は、北條元治『40代の壁を乗り越える美容トレ 「肌の再生医療の専門家」が忖度なしで教える最高のエイジングケア』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

【1つの食べ物を「食べすぎる」のはお勧めできない】

私は肌の再生医療の専門家として、5000人以上の患者さんを診てきました。多くの患者さんから、どういう食事がいいのかといった相談も受けます。

患者さんのなかには美容のために「ナッツはお肌にいいから沢山とっている!」「海藻類は多めにとっている!」という方も多くいらっしゃいました。しかし、基本的に美容に関して1つの食べ物を「食べすぎる」ことはお勧めできません。

では何を最低限意識していけばいいのか、美容にいい食事を医学的な目線で解説いたします。

結論から言いますと、節度と自制心をもって食べれば、最悪な食べ物はありません。皆さん、「ジャンクフード、清涼飲料水・スナック菓子や、カップ麺は、悪い!」「ナッツやドライフルーツは美容に良い!」と何となく思われていると思います。

ただ私は、ある特定の食べ物の良し悪しは言いません。

なぜならば、健康にいいと思われているものでも、何事も摂りすぎは良くないからです。食べ続けたり大量に摂ったりしてしまうと、どんな食品もカロリーオーバーするなどの悪いことしか起きません。

【ナッツも食べ続けるとぶくぶく太っていく】

ジャンクフード・清涼飲料水・スナック菓子や、カップ麺は健康に良くないという認識は良いと思いますが、一口もらったり、たまに食べるのもダメ! みたいなモノでもありません。

もちろん、毎日食べたり、摂りすぎるのはダメだと思っています。

また、ナッツやドライフルーツをダイエットに良いからという理由で食べ続けてしまうと、カロリーオーバーでぶくぶく太っていきます。こういうような一点集中で考える思考はやめて食べたいものを適量に食べていくというのが良いでしょう。

newsweekjp_20240424035321.jpg

fcafotodigitalーistock

避けたほうがいい、美容・健康に悪さをするというのは、確かにジャンクフード・清涼飲料水・スナック菓子・カップ麺などだと思います。しかし、こういうものを名指しで批判するのではなく、上手く付き合っていくことが重要です。逆にナッツ=美容にいいという、1つの視点からの見方は逆に危険かなと思います。

もちろんこれらは食物繊維やナイアシン、ビタミンなどの美容にいい成分も含まれていると言いますけれども、それらは薬ではないので、美容効果を期待して食べるみたいな思考は良くないかなと思います。節度と自制心をもって食べれば、食べてはいけないものはありません。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

NY市長選、マムダニ氏当選でユダヤ系有権者に亀裂 

ワールド

豪11月の消費者信頼感指数、3年9カ月ぶりに100

ワールド

今年のノーベル物理学賞受賞者、HPEなどと量子スー

ビジネス

ANAHD、社債型種類株で2000億円調達 航空機
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中