World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

帰国した後のミャンマーで感じる空気、ヤンゴンの雰囲気

雨期真っ只中のヤンゴン市内:筆者撮影

おはようございます。
新町がミャンマーは最大都市ヤンゴンからお送りしております。
ミャンマーに戻って来てから半月程が経ちました。
今回はそんな私が今感じている事を皆さんにお伝えできたらと思います。

本題の前に一つお知らせです。
映画『ミャンマーダイヤリーズ』が大好評公開中です。

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上演期間が延長になったりとニュースなどもチェックしてみてください。
中でもキャンペーンで無料配信中の短編『2月1日』は必見です。

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こちらは8月31日までなのでお急ぎください。


それでは本題です。
「まずは何事も無く入国できるかどうかだ」
十中八九大丈夫だろうとは思ってはいたのですが、そこは独自の謎解釈で自分たちの都合の良い様に憲法を捻じ曲げていくミャンマー軍なので何が起こるかはわかりません。
既に期限一杯を迎えている非常事態宣言も強引に延長宣言を出した後にノコノコと戻ってきた日本人が普通に入れるのかどうか・・・

結果、無事何事もなく入国できました。
昨年入って来た時もそうですが、空港内には特に緊張感もなくそこは一安心でした。
ただ依然とは違い、基本空港内には搭乗者以外、入れないようになっています。
入り口付近を警備している警察などもかなり重装備です。
民主化への道をひた走り、どんどん国を開いていっていたミャンマーが懐かしく感じます。

ミャンマーでの新たな仕事を一ついただき(これはまた別の機会に書きます)今回はその関係者の方々に空港まで迎えに来てもらって家まで送ってもらいました。
その道すがら、最近のミャンマーはどんな状態なのかなどの話しをします。

いくつか話を聞いたりしたのですが、「最近の治安はどうですか?」という質問にそれまでテンポ良く答えてくれていた日本語を使う若いミャンマー人は少し間を取って言いました。
「......悪いです。どんどん悪くなっています。だけどしょうがないです。何とかやっていくしかありません。」

短い言葉の中に様々な想いがこもっていると感じました。
今の情勢について多くは語らないが、その上で出来る事をやっていこうという事だと私自身は受け取りそれ以上あまりそのことについて深く話すのは辞めました。
まだ20代前半の若い人がこのように考えなければいけないのが今のミャンマーの現実なのだなと改めて思い知らされました。

しばらく日本に居て、外からミャンマーを眺めていると、わかってはいるつもりでもどこか事態は好転していっているのではないか?という希望的観測を持ってしまっていたのだなと思います。
ですが、現状ミャンマーがクーデター以降、事態が好転しているという事はありません。
そして、その間国民の意識は全く変わっていません。
2020年の選挙の結果が全てだと思います。
なぜなら、そこから2年以上経ってから私たちが行った世論調査でも2020年の選挙結果から多くの国民の意識(何を支持しているのかというところ)は変わりが無い事が証明されたからです。

第1回ミャンマー世論調査から半年以上経っている現在ではありますが、恐らくまた調査を行っても結果は変わらないと思っています。
こういった調査の内容も含めて減っていくミャンマーのニュースの中でも現地からリアルな声を届けていけたらと思っています。

戻って来てからは前と変わらず自転車で街を走っています。
以前よりも渋滞は増していると感じました。
ただ車の量もピークからすれば総量が増えたという訳ではないのだと思います。
24時以降は外出禁止令が出ている訳ですから特に夜になると潮が引くように車や人が街から消えていきます。

そして少し調べれば毎日ミャンマーのどこかで戦闘が起こっているのがわかります。
「ヤンゴン平和」という言い方をされる日本の方もいるようですが、それはあくまで「一番危ない時のヤンゴンと比べれば」という事だと思います。
日本にいる皆さんにはキチンとお伝えしないと誤解を与えてしまう事になるので私の方から改めてヤンゴンの現状をお伝えしておきます。

恐らくミャンマーで最も安全な都市であるここヤンゴンでは、毎日どこかで爆発騒ぎが起こっています。
もはや全てがニュースになる事はありませんが、SNSを探せばそういった情報はすぐに見つかります。

そして、毎日なにがしかの不審死がいくつか起こります。
どんな人がどんな亡くなり方をするかは様々ですが、日本でなら不審死としてニュースになるようなものばかりが起こります。

そして、毎晩、ヤンゴンのどこかで誰かが不当に逮捕され、連行されていきます。
これはもう私の友人の親族といった身近なレベルです。
これが現在、日本国外務省が危険レベル2(不要不急の渡航の禁止)をつけているミャンマーの最大都市ヤンゴンの現実です。

因みにアメリカなどの日本以外の先進国は最大レベルの4(渡航禁止、国外退去令)を付けています。
さて、
国際情勢の妙と言われるミャンマーの中で日本は一体どんな立場を取るべきなのか?
我々日本人は何をするべきなのか?
今一度皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

引き続きミャンマーにご注目いただければ幸いです。
私は現地から出来る事を粛々とやっていきたいと思います。
それでは、また。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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