
魅惑の摩天楼、香港フォト通信
香港の方が日本米の価格が安い! 参考までに香港でのアメリカ米、タイ米の価格も

日本では、備蓄米放出でも米の価格が下がるどころか上昇が止まらず、全国で最も価格が高い沖縄ではすでに5キロ5000円を突破しているという。
わが家は日本米は日系のイオンまたはドン・キホーテで買っている。まずは香港での日本米の値段を見て欲しい。
ドン・キホーテから見ていきましょう。
(香港ではドン・キホーテは「ドンドン.ドンキ」という名称で展開されている。)
北海道産ななつぼし5キロが169香港ドル、日本円に換算して3092円。
こちらは同じく北海道産ななつぼしの2キロのパックで69香港ドル。
日本円換算で1262円。
香港のドンキホーテは自社精米所を香港に持ち精米したての日本米を販売している。
お次はイオンでの価格。
<トップ写真参照>
イオンで最安値だった茨城県産「あさひの夢」2キロが59香港ドル。日本円換算で1079円。
イオンでは日本米の5キロパックが最近売っていないが、あさひの夢を3袋の6キロ買っても3237円と日本より断然お得。(写真の左側のパックの下に生産日が書いてある。07.03.25とは2025年3月7日の意味である)
お次、イオンでのアメリカ米の価格を見てみよう。
アメリカ米「熊井」5キロが85香港ドル、日本円で1555円。
(画像出典:香港のスーパー、パークンショップより)
あとアメリカ米で一番有名なのは「錦」というブランド。こちらは4.5キロで167香港ドル。日本円で約3065円。値段はやや高め。味は日本米にかなり近い。
香港も日本人と同じくお米が主食の地域である。香港人が普段食べるお米はタイ米が主流である。
香港スタイルのおかずにはぱらっとしたタイ米の方が向いている。炒飯もパラっとしたタイ米で作る方が美味しい。
さてそのタイ米の香港での値段はというと、
タイ米5キロ50香港ドル、日本円で915円、
タイ米8キロが98.9香港ドル、日本円で1809円。
妥当な値段だと思う。中華やタイ料理などにはタイ米が合うとはいえ、ごはん単体で食べた場合、全然美味しくないから。でも私はこのタイ米の価格を見て思ったよ。香港は、日本より物価が高いけれど、少なくともエネルギーの源である主食を手ごろな値段で買いたい人への逃げ道をちゃんと作っていると。
日本ではタイ米とアメリカ米はいくらで売られているのだろう? 楽天などのサイトを見ていたらアメリカ米もタイ米も日本米とほとんど変わらない、4500円とか4800円とか。見事に日本人の消費者の逃げ道をふさいでいる。
日本はミニマムアクセスと呼ばれる仕組みで年間77万トンの米を関税をかけずに輸入。ミニマムアクセス以外で輸入業者が海外からコメを輸入する場合、1キロ当たり341円の関税がかけられる。これを全部撤廃して海外から安く米を入れるべきという怒りの国民の声をXなどでよく見る。日本の農業のためにこれがいいのか悪いのかは私にはよくわからない。
しかしながら、切実に去年までの5キロ2000円時代に戻して欲しいし、海を隔てた香港から日本を見て、もうこれ以上国民を痛めつけないでという言葉しか出てこない。

- マリエ
香港在住の雑貨が大好きなフォトグラファー。大学卒業後、自動車会社、政府機関、外資企業にて広報担当。夫の転勤で香港に移住後、カメラに興味を持ち、日本人、外国人フォトグラファーに師事。現在、雑貨を可愛く撮るカメラ教室「Zakka Styling」を主宰。同時に家族写真、ロケーションフォトの依頼もこなす日々。インスタグラムはこちら。