アメリカで浸透しつつある日本の「ボカシ」は、バイデン政策の切り札になれる
問題はそれが十分発酵してきたらどうするか、だ。僕の知っているよくある処理方法は以下の2つ。①庭に深く埋め、分解されて堆肥になるのを待つ。②特殊なミミズを別のバケツで飼って、彼らに少しずつこの「生ゴミ漬け」を餌として与え、同じく堆肥に変わっていくのを見守る。わが家でどちらの道を歩むかは、その時期が来たら妻に説明し、彼女の表情をうまく読み取って決めることにする。
ちなみに、市民気候部隊を含むバイデンの総合的な成長戦略も同じく「頭韻法」に従って名付けられている。「よりよい復興」=「ビルド・バック・ベター(Build Back Better)」。「よりよい」と言えば、ボカシ。これは、生ゴミを減らすことが主な目的だが、同時に畑や庭で使える堆肥が作れる。まさに、問題を新たなよりよい機会にしようとしているのだから。
アメリカ社会でも「Bokashi」という言葉と概念は結構知られるようになったが、アメリカ政府はそれをまだ生ゴミ処理法・堆肥作り法として勧めてはいない。
ボカシはバイデンの総合的な成長戦略の精神に合致しているだけでなく、同じBで始まる言葉だ。それならいっそ、「よりよい復興」の中にボカシプロジェクトを誕生させればいい。「Build Back Better ...with Bokashi」という名前で。日本の伝統が世界に知られるチャンスだ。乳酸菌と頭韻法の力で問題をチャンスに変え、より明るい未来を。
トニー・ラズロ
TONY LÁSZLÓ
1960年、米ニュージャージー州生まれ。1985年から日本を拠点にジャーナリスト、講師として活動。コミックエッセー『ダーリンは外国人』(小栗左多里&トニー・ラズロ)の主人公。
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