アメリカで浸透しつつある日本の「ボカシ」は、バイデン政策の切り札になれる

TONY LÁSZLÓ
<環境政策と雇用促進を同時に推進する米バイデン政権の「市民気候部隊」に、ぜひBokashi活用をおすすめしたい>
パンデミック(感染症の世界的大流行)と地球温暖化に対する解決方法を見いだすだけでなく、それらをいいチャンスにしよう。アメリカのジョー・バイデン大統領がそうアピールして、総合的な成長戦略を打ち出している。
その一部、「市民気候部隊」政策は特に好評だ。ニューディール時代の「市民保全部隊」を模したもので、100億ドルを投じて環境政策を推進しながら、雇用促進を約束している。最近の世論調査によれば、民主党員の80%、共和党員の74%が支持している。100万人以上を雇おうとしているのだから当然だ。しかも、これらの仕事に恵まれる人は、気候変動対策に貢献しながら、かなりいい賃金が得られるという。なかなか魅力的な話なのだ。
ネーミングもいい。市民気候部隊は英語で"Civilian Climate Corps"。連続する単語がこうして同じ音の子音で始まっている形態を「頭韻法」と言う。英語話者の心をつかむ技法だ。
アメリカの気候変動対策は風力タービンやソーラーパネルが関係する大掛かりな建設が目立つが、ゴミ問題も重視されている。ということは、数年前からひそかに広まっている、とあるゴミ処理法も注目を浴びるかもしれない。
香りはぬか漬けとそう変わらない
その名も「Bokashi」。妙に日本語っぽいが、それは偶然ではない。「輪郭や色の濃淡の境目をぼんやりさせること」を意味する日本語「ぼかし」が今、英語をはじめとする外国語において定着しつつあるのだ。
ボカシとは、主に台所の生ゴミを乳酸菌の力によって発酵、分解させるプロセスのこと。コンポスト(堆肥作り)の一種であり、日本でも「ボカシ肥料」として知られている。
わが家でもこれを最近始めた。乳酸菌を培養するところから出発しているが、少なくともうちの実験で言えば、やり方はぬか漬けに極めて近い。つまり、乳酸菌発酵で作った米ぬかに何かを沈め、漬け込むのだ。ただボカシの場合、その「何か」は野菜ではなく、生ゴミである。
今、うちの車庫にはボカシ用バケツがおいてある。ふたを開けたときの「香り」は......強いて言えば、ぬか漬けとそう変わらない。それもそのはず、その生ゴミはキュウリやニンジンと同じように漬けられているものなのだから。
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