「俺はこんな画像持ってるぜ」...児童ポルノ加害者「10代が40代の4倍」時代に教育は何をできるか
ネットの恋人と映像を送り合うようになる
SNSやゲームで知り合い、DMを交換するようになり、一度も会ったことのないまま「付き合おう」と言って交際をはじめる。お互いのハンドルネームしか知らないこともある。それでも"恋人"なのだ。
こういうカップルの中には交際しても会おうとせず(相手が遠方に住んでいることも少なくない)、ネットのみ付き合いに終始する者もいる。動画を交換したり、オンラインゲームをしたりといった"オンライン・デート"をくり返すのだ。
問題は、その延長線でみだらな映像を送り合うことだ。下手に信頼関係が成り立っているので、求められた際に断りにくいということもあるだろう。
教員の一人は次のように話す。
「リアルの交際ならしないことでも、ネットの交際では深く考えずにやってしまうことがあるんです。しかも、そういう子は『俺は恋人いるぜ』『こんな画像を持っているんだぜ』と自慢するために他人に見せたがる。中には平然と公開する子もいる。ネットだけの関係なので、相手の気持ちをあまり考えてない。それが拡散されて犯罪として大きな事件になることもあるのです」
この他にも、子どもたちの間で起きている性的トラブルは数多ある。細かいことは、拙著『傷つけ合う子どもたち』を参考にしてほしい。
何にせよ、ここで考えなければならないのは、今の子どもたちを取り巻く環境の変化の中で、子どもたちが犯罪の被害者になるリスクも、加害者になるリスクも非常に大きくなっているということだ。
近年、学校や家庭の中で小学校低学年、時には未就学児の時から少しずつ性教育をしようという動きが出ているが、それはこうしたトラブルを予防する目的もあるのだ。
とはいえ、性教育だけではどうしても防ぎきれないこともある。それを踏まえた上で、今の子どもたちの身に起きているリアルを少しでも多く学び、予防手段を取ることが今後求められるのは間違いない。

『傷つけ合う子どもたち――大人の知らない、加害と被害』
石井光太・著
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[筆者]
石井光太(イシイコウタ)
1977年東京都生まれ、作家。 著書に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『レンタルチャイルド』『遺体』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『こどもホスピスの奇跡』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』など多数。
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