<習近平・プーチン・金正恩の結束こそ、北京パレードの本題だった。原油と弾薬の補給回路が長期戦を支え、台湾に影を落とす。トランプ関税は両陣営の均衡を崩しうる>


▼目次
1.眩惑の兵器、主役は三者
2.関税と台湾の影

1.眩惑の兵器、主役は三者

北京で9月3日に行われた盛大な軍事パレードでは、中国が持つ最先端兵器がずらりと披露された。

親中派の外国人記者たちは輝く兵器に見とれ、中国の内情を追う者たちは天安門楼上に並ぶ指導者らの姿に目を凝らした。

習近平(シー・チンピン)国家主席の周囲で渦巻く権力闘争の手掛かりを、共産党最高指導部の席順から読み取ろうとしたのだ。

だが彼らは、最も重要な点を見逃した恐れがある。

それは習、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が誇示した固い結束だ。

3人が肩を並べる姿は、西側諸国が進めるウクライナ支援の「分業」に対する答えだった。

ウクライナが必要な兵器を指定し、欧州諸国がその資金を負担し、アメリカが製造・提供する――この西側の態勢に対抗するための構図が打ち出されたのだ。

ロシアが必要とする戦争物資を示し、中国と北朝鮮が安価なロシア産原油と引き換えに提供する。さらにインドなど一部の国が加わる。この対抗の構図が両陣営で固まれば、戦争は無期限に続く可能性がある。

2.関税と台湾の影

戦争を終わらせるには、この対称性を壊さなくてはならない。

ここにトランプ米大統領の追加関税の狙いがある。安価なロシア産原油を購入しているインドへの追加関税を、トランプ政権は50%に引き上げた。

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【note限定公開記事】プーチンと習近平が描く「ミニ世界大戦」の設計図――中台対立に西側はどう関与するか


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