「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給与は「最低賃金の3分の1」以下、未払いも

EXPLOITED ABROAD

2025年9月5日(金)18時01分
本田 歩(NNAオーストラリア記者、シドニー在住)

思えば、そんな高橋に出勤初日に忠告してくれた同僚がいた。「別のファームを探したほうがいい。支払われる給料が自分の計算と合わない」。たまたま作業で隣同士になった韓国人男性だった。

彼の言葉どおり、農場での仕事はすぐに給与の振り込みがされることが多いにもかかわらず、勤務開始の2週間後に1週目の給与が支払われた後、支払いの遅延が何度も続いた。多くの同僚が辞めようと検討していた8月末、上司から「来月から時給制に変更する」と言われた。


10月1週目に、9月1週目の給料がようやく支払われたが、時給換算のはずが、どう考えても額が少ない。給与明細を確認すると、7日間連続で62時間働いたはずの労働時間が39.95時間にカットされていた。

現場を取り仕切っていた韓国人に掛け合うと、「期待される成果を出していなかったので一部削減した。歩合制の時よりはマシだろう」と突き返された。

ワーホリは労働者保護の対象外

賃金カットに加え、不可解な点があった。別のチームでリーダーを務めていたワーホリの日本人女性が、「安全」「合法」「時給保証」などという文言を用い、日本人向けのフェイスブックグループで、さらに労働者を集めようとしていたのだ。

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