「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
Video Shows Snake Trying To Eat Prey 10 Times Her Size
だが数秒後、ヘビは再びウサギの元に戻り、前脚や頭を中心に調べ始めた。そしてまた草むらへと逃げたが、20秒後には再び戻ってきて、今度は後ろ脚をかみついて動かすなど、より活発に観察を続けたという。
その後ヘビはウサギの前方部分も調べ、前脚をかんで引っ張ったり、頭部にもかみついた。論文によれば、この時点でウサギはまだ呼吸していたが、動きは明らかに鈍くなっていた。バーチ氏は最終的にヘビを追い払い、ウサギを救出して治療を試みたが、約30分後に死亡した。
研究者たちは、もしバーチ氏の介入がなかったとしても、このクサリヘビがこの巨大な獲物を本当に丸のみしようとしたかどうかは不明としながらも、「慎重に観察したうえで、最終的には獲物を放棄した可能性が高い」と述べている。
論文では、「明らかに飲み込めないような大きすぎる獲物にヘビが定期的に襲いかかるのは稀」としつつ、過去にもウサギの子をのみ込もうとして命を落としたヘビなど、同様の事例が報告されていると指摘している。
また過去の研究では、大きな野ネズミを飲み込んだ直後に死亡したヘビも確認されており、その際、ネズミの重さが26グラム、ヘビの(ネズミを取り出した後の)重さが28グラムだったという。つまり、体重の約93%に相当する獲物をのみ込んでいた計算になる。
研究者たちはこう結論づけている。「このように、ヘビが大きすぎる獲物を殺したものの結局放棄するという現象は、実際よりも過小報告されている可能性がある」
【参考文献】
Bringsøe, H., Jablonski, D., & Birch, K. (2025). Overly optimistic adder, Vipera berus (Linnaeus, 1758), killing and intending to swallow an oversized young hare, Lepus europaeus Pallas, 1778. Herpetozoa, 38, 155-159. https://doi.org/10.3897/herpetozoa.38.e143850
Bull, D. (2016). Vipera berus (northern viper): Morphometrics of feeding on a common field vole. Herpetological Bulletin, 136, 33-34.

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