「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
Video Shows Snake Trying To Eat Prey 10 Times Her Size

草むらで何が起きた? 巨大すぎる獲物を前にしたヘビの決断(写真はイメージです) Michael Jerrard-Unsplash
<デンマークの島で、自分の10倍ものサイズのウサギにかみつき、丸のみに挑もうとするヘビが発見された。研究者が目撃した「限界チャレンジ」の一部始終とは>
デンマークで、自分の体の10倍もの大きさのノウサギを飲み込もうとするヘビが目撃された。
【画像】自分の10倍サイズを一口で? 無謀すぎるヘビの「暴食チャレンジ」が話題に
この出来事は、成体のヨーロッパクサリヘビが、若いヤブノウサギを殺し、丸ごと飲み込もうとしたという珍しいもので、研究者クラウス・バーチ氏が撮影した映像に収められている。バーチ氏はこの観察に関する研究論文を、爬虫類学専門誌『Herpetozoa』に共著者として発表している。
この瞬間が撮影されたのは、デンマーク北部のカテガット地方にあるレース島。砂浜から約10メートル離れた草地のダート道付近で、2022年8月のことだった。
論文によれば、このメスのヘビは出産直後とみられ、栄養状態が悪かったという。
「この状況下では、出産後のエネルギーを最大限に得るため、大きな獲物を狙うことが有利だった可能性がある」と研究者たちは述べている。
現場に到着したバーチ氏が目撃したのは、クサリヘビがノウサギの左後ろ脚にかみついている場面だった。ウサギは地面に横たわり、4本の脚をけいれんさせながら頭を動かしていたが、自力で立ち上がることはできなかったという。研究者によると、ヘビはバーチ氏の存在に気づいて一度草むらに逃げた。