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医療費1割削減、財源なしで手取りを増やす方法とは? 和田秀樹医師に聞く医療改革

Aiding Seniors, Reviving Japan

2025年7月2日(水)15時10分
高木由美子(本誌記者)

──医療改革以外でも、「高齢者を元気にする」と訴えているが、どんな方法で?

まず1つは、高齢者の外出の自由、移動の自由を奪わないようにする。高齢者に認知機能テストを課し、自動車免許返納を迫る国は日本しかない。高齢者の運転が他の年代に比べて危険だという統計的証拠はなく、むしろ昨年JAMA(米国医師会報)に掲載された事故を起こした高齢者12万人の調査では、薬物服用による意識障害の影響が大きいと強く疑われている。認知機能検査ではなく、服用中の薬の害に注意を払うべきだ。


もう1つは、AIの活用で高齢者向け産業を育成すること。日本は高齢者が多いだけでなく、世界的に見れば高齢者が金を持っている国だ。知的レベルも高く金に余裕もある高齢者向け産業のカギになるのがAIだと思う。自動運転技術も重宝されるし、在宅介護が可能になる介護ロボットを中国に先に開発されてしまったら、日本は大きなビジネスチャンスを失う。

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2025年12月16日号(12月9日発売)は「ジョン・レノン暗殺の真実」特集。衝撃の事件から45年、暗殺犯が日本人ジャーナリストに語った「真相」 文・青木冨貴子

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