地域の実情に応じた脱炭素をアジアに...日本が提唱する「トリプルブレークスルー」とは何か
AZECは、アジア地域におけるカーボンニュートラル/ネット・ゼロ排出の実現に向けた協力のための枠組みであり、11カ国のパートナー国が参加している。エネルギー安全保障と経済成長を確保しつつ地域の脱炭素化を推進することを目的に、2023年に発足した。
・オーストラリア
・ブルネイ
・カンボジア
・インドネシア
・日本
・ラオス
・マレーシア
・フィリピン
・シンガポール
・タイ
・ベトナム
AZECは、成長著しいASEAN諸国とG7で唯一のアジアの国である日本、さらには豪州も参加するアジア太平洋地域の大きな枠組みである。
2025年のASEAN議長国であるマレーシアは、日本と共同でAZECの議長国も務めており、地域内のネットワーク強化を最優先課題に掲げている。
豪州は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーに恵まれ、地理的にインドネシアに近いため電力の輸送も可能。水素やアンモニアの輸出により、エネルギー資源の偏在を補完する役割も担う重要なパートナーだ。
AZECには多様な国々が参加しており、日本単独でアジェンダを決定することはできない。日本の政策としては、各国の実情に応じた多様な道筋を許容しつつ、パートナー国の脱炭素・経済成長・エネルギー安全保障の3つを同時に推進する「トリプルブレークスルー」を提唱している。
脱炭素1つとっても、実現は容易ではない。それでも、継続的にモチベーションを維持するにはどうすればよいか。その視点から導き出されたコンセプトがトリプルブレークスルーだ。「3つのすべてを同時に実現という考え方であるため、異を唱える国はありません」
■連携を深めるAZEC主要4カ国とJBICの具体的取り組み
ベトナム
・日ベトナム官民協議体(AZEC/GX推進ワーキングチーム)を設立
・送電網整備支援のため、民間商業銀行とファイナンス・スキームを構築
・ベトナム産業貿易銀行と脱炭素化・エネルギートランジション支援に関する覚書を締結
インドネシア
・日インドネシア官民対話枠組みを設立し、会合を通じて日本企業の案件組成を支援
・ムアララボー地熱発電の拡張事業にプロジェクトファイナンスを提供
・国営電力会社とクリーンエネルギー分野での業務協定を締結
・国営肥料公社と水素・アンモニア分野での覚書を締結
マレーシア
・アンワル首相と会談し、AZEC協力の3分野で合意。日本の投資拡大を目指し、今後の協力と実務推進で一致
フィリピン
・政府間対話枠組みを設立
・主要財閥と覚書を締結、脱炭素分野での日本企業との協業を促進
※JBICはベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピンとの協力を強化。官民対話の促進や金融スキームの整備など、制度構築やプロジェクト形成を多角的に支援。今後、具体的な案件がさらに拡大していく
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