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ウクライナ戦争

大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間

Ukrainian MiG-29 Fighter Jets Bomb Russian Special Services Base

2025年5月28日(水)21時05分
イザベル・バンブルーゲン

動画のキャプションには、「最初の警告を無視した結果だ──コサックたちは再び話をしに行くことになる」と記されている。

「ウクライナ空軍は全方面で作戦を継続しており、MiG-29がFSBの将校たちを含む敵勢力を破壊している」

ウクライナ軍はドローン基地、管制センターといったロシアの軍事目標を攻撃するために、これまでにもAASM爆弾を広く使用してきた。

AASMはフランスのサフラン・エレクトロニクス&ディフェンス(Safran Electronics & Defense)が設計した空対地兵器で、深部攻撃と近接航空支援任務(地上部隊への航空支援任務)の両方に対応している。

今回の攻撃は、ウクライナ軍がベルゴロド州のデミドフカ村を掌握したと報じられてから数週間後に行われた。同地域ではまた、ウクライナの長距離ミサイル「HIMARS」によってロシア軍のヘリコプター4機が破壊された。

フィンランドに拠点を置く「ブラック・バード・グループ(Black Bird Group)」の軍事アナリスト、エミール・カステヘルミは以前、本誌の取材に対し、ウクライナ軍がデミドフカ以外で目立った進展を見せている兆候はないと述べている。今回の展開も領土奪取ではなく、ロシア軍の戦力を拘束する「牽制行動」とみられている。

サフラン・エレクトロニクス&ディフェンスはビジネス・インサイダーに対し、2025年はAASMハンマー精密誘導爆弾の生産を大幅に増強すると述べているが、ウクライナにどれだけ供給されるかは不明だ。

(翻訳:ガリレオ)

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