ニュース速報
ビジネス

米鉄道ユニオン・パシフィック、ノーフォーク・サザン買収検討=報道

2025年07月18日(金)10時36分

米鉄道会社ユニオン・パシフィック が同業ノーフォーク・サザンの買収を検討していると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が複数の関係者の話として報じた。写真は2022年9月、カリフォルニア州ロサンゼルスで撮影(2025年 ロイター/Bing Guan)

[17日 ロイター] - 米鉄道会社ユニオン・パシフィック が同業ノーフォーク・サザンの買収を検討していると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が複数の関係者の話として報じた。合意すれば、ユニオン・パシフィックの競争力が高まる一方で、厳しい規制当局の審査を受けることになるとみられる。

ノーフォークの株価は17日の時間外取引で4.5%上昇した。

WSJによると、交渉は初期段階で、成立する保証も、規制当局の承認が得られる保証もないという。

ユニオン・パシフィックはロイターに対しコメントを控えた。ノーフォークはコメント要請に応じていない。

買収が成立すれば、時価総額約2000億ドルの巨大鉄道会社が誕生し、鉄道業界の再編がさらに進むことになる。同業界はかつて数十社あった大手鉄道会社が過去数十年で既にほんの一握りまで縮小している。

ニュースサイトのセマフォーは前日、ユニオン・パシフィックがライバル企業の買収に向けてモルガン・スタンレーと協力していると報じていた。

ロイターはどちらの報道もすぐには確認できなかった。

ユニオン・パシフィックは買収により、主に米東部22州にまたがるノーフォークの1万9500マイルの路線にアクセスできるようになり、沿岸から沿岸までのシステムを構築することで優位性がさらに高まる。

ただ、この規模の取引には鉄道会社を監督する規制機関である米陸上運輸委員会(STB)の承認が必要。また、雇用の喪失やサービスの中断を懸念し、業界の統合に反対してきた労働組合の支持も必要となる。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、パキスタンの「抵抗戦線」をテロ組織指定 カシミ

ワールド

マレーシア輸出、6月は前年比3.5%減 予想外のマ

ワールド

ローマ教皇がトルコ訪問意向、初外遊 ニケア公会議1

ワールド

中国、外国機関がレアアースを「盗もうとした」と指摘
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 5
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 6
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 10
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 10
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中