最新記事
関税制裁

インド、原油供給源を40カ国に多様化へ...ロシア産原油巡る制裁に対応、国内需要満たせると自信

2025年7月18日(金)09時45分
インドのプーリー石油・天然ガス相

7月17日、インドのプーリー石油・天然ガス相(写真)は、ロシアからの原油供給が二次制裁の影響を受けた場合でも、代替供給源で国内需要を満たせると自信を示した。2024年1月、ダボスで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)

インドのプーリー石油・天然ガス相は17日、ロシアからの原油供給が二次制裁の影響を受けた場合でも、代替供給源で国内需要を満たせると自信を示した。

トランプ米大統領は今週、ロシアが50日以内にウクライナとの和平合意に達しない場合、同国から輸入している国は制裁を受ける可能性があると警告した。


また北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は15日、インドなどがロシアとの取引を続ければ二次制裁措置により極めて大きな打撃を受ける可能性があると警告した。

プーリー氏はニューデリーで開催された業界イベントで、インドはロシアからの輸入に関するいかなる問題にも、他国からの供給確保で対処できるだろうと言明。ガイアナなど多くの新規供給国が市場に参入しているほか、ブラジルやカナダといった既存生産国からの供給もあると指摘した。

プーリー氏は「供給源を多様化しており、以前の27カ国前後から約40カ国に増えていると思う」と述べた。

データによると、ロシアはなおインドへの最大の供給国で全供給の約35%を占め、イラク、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が続いている。

このほか、インドは探査・生産活動を拡大している。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2025トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 豪ワーホリ残酷物語
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月9日号(9月2日発売)は「豪ワーホリ残酷物語」特集。円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代――オーストラリアで搾取される若者のリアル

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


食と健康
消費者も販売員も健康に...「安全で美味しい」冷凍食品を届け続けて半世紀、その歩みと「オンリーワンの強み」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

9月利下げ判断は未定、FRBの独立性を擁護=米シカ

ビジネス

カナダ失業率、8月は7.1%に悪化 米関税で雇用や

ワールド

英副首相が辞任、後任にラミー外相 大幅内閣改造で挽

ワールド

EU、グーグルに34.5億ドル制裁金 「広告で自社
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接近する「超巨大生物」の姿に恐怖と驚きの声「手を仕舞って!」
  • 3
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 4
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 5
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 6
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 7
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 8
    謎のセレブ中国人ヤン・ランランの正体は「天竜人」?
  • 9
    キリストを包んだとされる「聖骸布」はやはり偽物だ…
  • 10
    世論が望まぬ「石破おろし」で盛り上がる自民党...次…
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 5
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 6
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 7
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 8
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 9
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 10
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 4
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 5
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 6
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 7
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 10
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中