「不確実性を新常識にさせない」、カナダ財務相がG20で訴え

カナダのシャンパーニュ財務相は17日、主要経済国は貿易制限と関税の拡大という新たな世界に直面しているが、不確実性を新たな常識にすることはできないと述べた。写真は5月29日、オタワで撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
Philip Blenkinsop
[ダーバン(南アフリカ) 17日 ロイター] - カナダのシャンパーニュ財務相は17日、主要経済国は貿易制限と関税の拡大という新たな世界に直面しているが、不確実性を新たな常識にすることはできないと述べた。
17日から南アフリカのダーバンで開かれている20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、トランプ米大統領の関税措置に加え、ベセント米財務長官が欠席するなど、最終声明の採択が難題となっている。
シャンパーニュ氏は会議初日の終わりにロイターに対し、最終声明の採択には慎重ながらも楽観的だが、G20はいずれにせよ明確なメッセージを発信する必要があると指摘。「不確実性を新たな確実性にさせてはならない。今日の議論でおそらく最も多く使われた言葉は『不確実性』だった」と述べた。
18日に主要7カ国(G7)会合の議長も務めるシャンパーニュ氏は、G20が企業と消費者の信頼回復につながる声明で閉幕するよう望んでおり、それに向けて各国が共同で取り組むべきことが数多くあると述べた。具体的には、インフラ投資やアフリカ開発などを挙げた。