イスラエル軍は危険探知のための盾として常にパレスチナ人を連れている――将校証言
Israeli Officer Says 'Nearly Every' IDF Platoon Has Used Palestinians as Human Shields in Gaza

爆弾や待ち伏せなどの危険がないか確かめさせられるパレスチナ人 Al Jazeera English/YouTube
<爆弾が仕掛けてないか、敵が潜んでいないか、イスラエル軍の軍服を着せられて真っ先に建物に入るパレスチナ人を何十人も連れていることも。歩兵部隊は彼らが入った後でなければ決して中に入らないという>
*This story originally appeared in Common Dreams on May 25, 2025. It is shared here with permission under a Creative Commons (CC BY-NC-ND 3.0) license.
イスラエル軍の将校が、「ほぼ全ての小隊がパレスチナ人を人間の盾として利用していた」と証言した。国際人道法で禁じられている行為にもかかわらず、イスラエル兵が19カ月にわたるガザ地区への攻撃で、パレスチナ人を盾として利用していた実態を、パレスチナの民間人やイスラエル国防軍の兵士らの証言として、AP通信が報じた。
【動画】危険探知機として建物やトンネルを歩かされるパレスチナ人
「命令はしばしば上層部から下され、ほぼ全ての小隊でパレスチナ人を使って建物の安全確認を行っていた」と、匿名のイスラエル軍将校は証言している。
パレスチナ人のアイマン・アブ・ハマダンは、イスラエル兵に軍服を着せられ、頭にカメラを装着された状態で、爆弾や戦闘員が待ち伏せしていないかを確認するために建物に先に入らされたと話した。
アブ・ハマダンは2週間以上にわたり、複数の部隊をたらい回しにされたという。「兵士たちは彼の後ろに立ち、建物が安全だと確認すると中に入り、破壊や損壊を行った」と、APは報じている。アブ・ハマダンは毎晩暗い部屋で縛られて過ごし、翌朝また同じ作業を繰り返すよう強制されたと話している。