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無節操なトランプが見落とすロシアの「新たな脆弱性」...今こそ強力な対ロ経済制裁の好機

Now Is the Time for Sanctions

2025年5月21日(水)14時30分
クリスチャン・カリル(本誌元モスクワ支局長)

そしてロシア政府にとって最大の頭痛の種が原油価格だ。OPEC(石油輸出国機構)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成するOPECプラスが増産を決定したことで、世界の原油価格は着実に下落傾向にある。

カーネギー国際平和財団ロシア・ユーラシアセンターのアレクサンドラ・プロコペンコ研究員は、原油価格が1バレル当たり60~65ドルで推移すればロシアにとって最悪の事態は免れるかもしれないとしつつ、「大規模な投資や力強い経済成長は期待できないだろう」との見方を示した。


ロシアが西側諸国の制裁を逃れるために操ってきた「影の船団」も、今やロシアの弱点になりつつある。ロシアは老朽化したタンカーを大量に買い集め、西側諸国が追跡しにくい方法で石油の輸出を行って制裁を回避してきた。だが今ではその全体像が解明されつつあり、摘発強化の新たな対策が進められている。

つまり、今のロシアは極めて不安定な状況にある。だから今こそ、戦争終結に向けた圧力を強めるべきだ。

ロシアの弱点を突く

一連の制裁が(期待するほどではなくても)ロシア経済に一定の打撃をもたらしてきたのは事実だ。ロシアの弱点をうまく突くように設計された新たな制裁を科せば、これまでよりはるかに大きな効果が期待できる。

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